優良記事紹介ヘッドライン    感謝アンテナ様【 にゃんてな!


【不思議】守り手/HN:ドクロン2014

守り手/HN:ドクロン2014


ある一族にまつわる話をしたいと思う。

長い間、したいしたいと思っていたんだがなかなか日の目を見せれずにいた。私は不精者で筆無精。しかしながら今回やっとこの話の封を解こうと思う。

Y県のTという町に仮名だが、丙(ひのえ)という何代も続く名家がある。この話はその名家の長男の方に聞かせていただいた話。

丙家はものすごい数の大小様々な部屋がある。豪邸というにふさわしい家なのだが、その丙家にはちょっとした決まり事というのかならわしがある。

それは家の主以外絶対に足を踏み入れてはいけない部屋があることだ。

それは地下にある部屋で、その扉にはどこにも取っ手や窪みがなくただ小さな鍵穴だけがある。主である父だけがその開け方を知っているらしく、絶対にこの扉には近づいてはいけないと家族に言っている。

探検気分で扉に近づこうものなら父にこっぴどく叱られる。子供たちはそれが怖くて怒られてからはもう近づかないようにしていた。

だがある朝、父が大きな声を上げて慌てている。

「封印が解けている!」

家族で見に行くと部屋の中には蓋がとれた棺のようなものがあり、中には何も入ってはいなかったが、 父は大慌てで何か電話をしている。

しばらくすると修行僧のような格好をした人たちが部屋にこもり夜まで何かをしていた。

そののち安心したような父と家族でその人たちを見送って、何事もなかったように笑う父を覚えている。

そして一言、「次はお前が守る番だからな」

そう言われた。


その家の長男は四十を過ぎると家を出ることを許されない。思えば父も四十を迎える頃には仕事も辞めて家から出ないで一日中ずっと寝ているかあの部屋にいるかしている。

長男もあと十年で四十。父のようにあの何かもわからないものの守り手になって一生を終えるのか。そう思うと何か言い知れない不安が澱のようにたまってゆく。

(追記)

非常に短い話ですが、何か漠然とした不安や訳のわからない正体不明の感覚をはらんだ話でした。また取材したら続編も書くかもしれません。



2014年05月03日(土) 15:31
ドクロン ◆d79/amog
※天通の投稿広場より掲載
関連記事
0件の投稿・反響コメントを見る

┏みんなに広める┓
ぜひ反響をお寄せください↓投稿者さんのやる気が跳ねあがります
Loading...

コメント

この記事に投稿


※天通の発信ポリシー

人気記事紹介    感謝アンテナ様【 P!アンテナ にゃんてな!
*おすすめタグ*

あなたに縁のある投稿
アクセスカウンター
天通イベント棚
★おすすめ本2選

★おすすめサイト2選
スピリチュアリズム 天門庵