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【怖い話】城跡の山道にて/HN:トムキャット

城跡の山道にて/HN:トムキャット


怖い話…となるかどうかは分かりませんが、『窓をノックするモノ』で登場したバイトの子の話。

「いらっしゃ……あれ?どしたん?マー君? 店長と飯行ったんじゃないっけ?」

お客様の来店かと思われたのは、数時間前、夜勤の俺と入れ替えで現場を上がった正也君だった。

「いやー…、 店長と、飯を食いに行くには行ったんスけど、『暇だし○○城跡行ってみよーぜ』てんで、さっき行って来たんスよ…」

店の近所…って程ではないけども、車で数十分程行くと、夜景の綺麗な山(城跡)があるんですが、店長乗っけて、その山に行って来たみたいです。

「ふーん。…で? 何でまた店来たん? 明日も学校でしょ? とっとと帰んなよ」

「それが…… 明るくなるまで店にいてイっスか?」

「……はぁ??」


以下、正也君の話~

展望台で店長としばらく夜景を見ていたが、「さーて、そろそろ帰んべかぁ」と山を下り始めたんだそうな。

しかし、ものの数分もすると、突然店長が「マー君。もっとスピード出してくれん?」と。

「いやいや、店長。暗いし、山道(下り)だし無理っスよw」と、常日頃から安全運転の正也君はそれを拒否。

拒否られた店長は、「出せって! このままじゃ追い付かれるって!早く!早く!」と焦りだしたそうな。

それを聞いてビビり始めた正也君。

「な、何が、…何が追って来てんスかぁ(泣)」と店長に尋ねると…

「襦袢みたいなん着た上半身だけの男が、スゴいスピードで這い寄って来てる」との事。

「ヒィィ!!」

店長の解説を聞くやいなや、自身最速のスピードで山を下り、ここに至ったという事らしい。


一緒に話を聞いていた、同じ夜勤の相方は、「あん?そんなんで店来たん? 家けーって寝ちまった方がイんじゃん?」と、(邪魔なんで)帰宅を勧めるも、

「お願いしゃっスよぉ。清掃業務とか手伝いますからぁ(泣) トムさぁーん」と、ベソかき始めた。

相方には「相変わらずヘタレだなぁw」と笑われていたが、部屋の隣が墓場じゃぁ、帰りたくもなくなるわなぁ…


翌日、俺との入れ替えの際、店長に

「昨日、[上記の事]があったんですって? マー君怖がっちゃって、朝方まで店にいましたよw」と確認したところ、

「そうそう!そーなん!参っちゃったぃ。でもマー君、店にいて正解」て言うもんだから、

「ん?何でです?」と尋ねてみると、

店の駐車場でマー君と別れた後(店長の車は店に置いて、飯にもマー君の車で行った)、店長は店から少し離れた所に車を止めて、駐車場を見てたんだって。

すると、さっきのヤツ(幽霊?)が追い付いて来たらしく、しばらくの間マー君の車の周りをウロウロしてたらしい。

店長、それを確認してから帰宅したとの事…

「いやー、マー君… あのまま直帰してたら危なかったかなぁww」

…だってさ。


~補足~

その後、「何で上半身だけ?」との疑問には、

「昔は刀の試し斬りに、罪人や何やらの死体を使ってたから、多分それでじゃね? 二つ胴とか、三つ胴とか聞いた事ない?」

と、日本史に詳しい先輩が答えてくれました。

まぁ真偽の程は分かりませんが…

お付き合い下さりまして有り難うございました。
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コメント

[2407]
なるほど、こちらにアンチコメが付いた訳を理解した。
同じネタが被ってたんだな。
襦袢の方がインパクトあるな。少々、淡白かと思ったが文章もこちらの方が無駄がないしリズム感もある。
軍配がどちらに上がるかは一目瞭然というか一読瞭然だな
[2342]
前二つのコメントみたいな襦袢の文字に違和感は感じなかった。
長襦袢の翻る様が目に浮かんだ。
二つ胴、三つ胴という言葉が生々しかったな。
面白かった。

管理人氏、否定的なコメント付いたぞ
河上龍泉へのコメントだけ消してないで他の書き手へ付いた否定的コメントも消さなければ不公平だよな
[2339]
心底焦ってる時に襦袢みたいなん着てるとかいちいち説明しないと思うんですよ。麓に下りて落ち着いてから話すのなら違和感はないんですが。あくまでも個人的な意見なんで気にせんといて~

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