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【怪談】燃ゆる仏間/HN:河上龍泉

燃ゆる仏間/HN:河上龍泉


多賀さんという方の体験。

多賀さんの家は九州の某県某市にある。多賀さんの家は地主で、敷地、家はかなりの大きさ(どれくらいかは各々の想像に任す)がある。

多賀さんは役場で仕事をしていて昼間は家にはいない。ある日仕事を終えた彼は家に帰宅した。帰宅して何時間経ったろうか。使用人が仏間が囂々と燃えているという。

消防には連絡をしたというので、部屋に行ってみると、燃えていると言ったが、それは不思議な光景でその部屋だけが燃えているといった感じだった。

しばらくして消防が駆けつけたころには火は消えていて、なぜか焦げ跡、焼け跡ひとつなかった。燃えていたのだが被害がないため仕方なく消防に謝り、帰ってもらった。

その翌日、仏間が壁、床、一面が中央にある仏壇をのぞいて赤く染まっていた。それは塗料で染めたわけでもなく、まるで最初から赤かったように染まっていた。

それから度々、その仏間は赤く燃えてしまうという。そのたびに少しずつ少しずつまるで焦げたように黒く壁が染まってしまった。

それは焦げたというよりは、漆を塗ったように見えた。最初は所々赤く、まだらだった。ひとつ黒いシミが出来るたび、再び、シミが出来る。


そのシミが壁を一枚染め上げたころ、使用人が急に「しばらく休暇をいただきます」そう電話して、ぱったり来なくなった。それから使用人は行方不明。所在がしれない。

続いて、まだらだったシミが違う壁を染めれば、祖母と祖父が二人一緒に大病にかかる。なんとか命は長らえたが、二人とも立ち上がることさえ出来ない体になってしまった。

そして違う壁を染めると奥さんまでもが高熱で倒れてしまった。これにはどうしたらいいのか全く検討がつかず壁を変えたりしてもまた燃え盛り、赤から黒へと染まる。

そして、床がもう少しで黒く染まるかなというとき、加賀さんは夢を見た。

先祖代々の面々が加賀さんが寝ている布団を取り囲むように並び、一様に悲しげな顔を浮かべている。するとひとりが口を開いた。

その内容を簡単に書けば

「無縁仏になっている者がひとりいる。正確には家族や親類ではなく、悪戯に出来た子供なのだが、その者に我々はおまえたちを許せと言ったのだが、その者がおまえたちの血筋を絶やすと言う。

そのため、おまえたちの被害がこれ以上出ぬようその者を仏間に封じよ」

そう言われた。翌朝、仏間を封じるために教えられたことを実行した。

その無縁仏になった墓の中から骨を掘り返し、様々な手順を踏んで、仏間ごと無縁仏を封印した。

その後は、病気だった祖父祖母共に回復し、使用人も見つかり、奥さんの熱も治った。それからは仏間が燃えることはない。

その部屋は今も厳重に封印されている。ただ、先祖の位牌だけは他に移したため、その仏間には、無縁仏のお位牌やお骨などが封印という形で今も、存在している。

(後日談)

無縁仏は、生まれてからすぐ死んでしまったらしく、近親相姦で生まれた奇形児だったらしい。その奇形児の悲しみや嘆きが、多賀さんの一族を呪ってしまったんじゃないかと思う。

ただその悲しい運命を背負った子供にはなんの罪もなく、封印してしまったという深い無念というか罪悪感が今も彼ら一族を取り巻いているのも事実だろう。
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