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【怖い話】無残絵/HN:河上龍泉

無残絵/HN:河上龍泉


祖父に聞いた話。

祖父の父が骨董市みたいなところでね、一枚絵を買ってきた。絵といってもそれを掛け軸にしたものだ。

それは、無残絵で、男がえび反りの女にまたがり髪の毛を引っ張り首を切り落とそうとしている。そんな絵だった。

祖父の母、曾ばあちゃんは、その絵を嫌がった。

「そんなもん買ってくるなんてあんたは馬鹿者だ」

曾じいちゃんの骨董の趣味を知っていたおばあちゃんだったが、さすがにそれだけは嫌がった。しかしじいちゃんは自分の部屋にその絵を飾っちゃった。


それからね、幾日かして祖父だけが、夜中になると曾じいちゃんの部屋から苦しそうな声が聞こえてきたっていう。

うなされてんじゃないかって言ってこっそり曾婆ちゃんと見に行った。でも曾じいちゃん、ぐっすり。

それで、どうやら声はその絵から聞こえてくるようなんだ。それに何度表にしてもいつの間にか気づきゃ裏返しになってしまう。

さすがに気味が悪くなってね、声のこともあるし。曾婆ちゃんは曾じいちゃんが嫌がるのもかまわずに寺に預けちゃった。

で、どうやら寺の人に聞くとこの絵には怨みやら憎しみやらが渦巻いてて、飾るなんてとんでもない。家に時限式の爆弾を置くようなもんだって言われたっていう。

それでなぜ裏返しになるかっていうと、絵に描かれた女が無残な姿を見せたくないという思いから、裏返しになってしまったんじゃないかと言っていたらしい。

それからは曾じいちゃんにはそういう変なものを買わないように曾婆ちゃんは厳しく叱咤した。

大事に至らなくて良かったって思ったが、ただひとつ。あの絵を飾っていた部分が、きれいに絵の形になって黒ずみみたいに焼け付いたようになってた。

その壁のシミはいくら洗っても落ちなかったという。
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