優良記事紹介ヘッドライン    感謝アンテナ様【 にゃんてな!


【怖い話】半裸の女/HN:ロビンM

半裸の女/HN:ロビンM


やあロビンミッシェルだ。

この世で本当に怖いのは、幽霊では無く人間だとよく聞く昨今、龍が実際に体験した恐ろしい実話をここに綴ろう。

時は先週の深夜二時頃、コンビニで煙草を買った帰り道にそいつはいた。

ハリセン○ンの痩せてる方に激似な女が一人、下着姿で神社の駐車場に突っ立っていた。手にはアイスピックのような光る物を掴み、足元には白く小さな塊が幾つか転がっているのが見えた。

龍は馬鹿なので話のネタになるかと思い遠目から写メを撮ったり、「バーカ♪ブース♪」などと言いながらからかっていたら、当然ながらそいつは奇声をあげて猛然と追いかけて来たと云う。

真っ暗闇から物凄い勢いで走り寄ってくる真っ白な半裸の女は正に異様度と共に危険度MAX。

ビビビと全身に鳥肌が立った。

全速力で逃げる龍。

女「うわおああああわあはああおわああああおあああ!!」

ぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺた!!

逃げ足なら関西で五本の指に入ると言われた龍が本気の走りを見せても、背後から聞こえるそいつの奇声と足音は一定の距離を保ちながら一向に離れる気配がない。

女「まあてえええあああわおわああああおあああ!!」

ぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺた!!

涙と涎、鼻水と糞尿を垂れ流しながら必死で逃げるも、普段の素行の悪さに神が味方してくれる筈も無く、国道を走っているにも拘らずすれ違う車は愚か、走れども走れども通行人とさえ出会わない。

やむなく龍は雲をも掴む気持ちで振り返らずに後ろを走る女にこう叫んだ。

「 さっきのは嘘!嘘!君は可愛い!び、美人だ!色っぽい!スリムで知性を感じる体をしている!(意味不) 君に何があったのかは知らないがこんな事は今すぐやめてモデルにでもなった方がいい!そ、そうだそれがいい!君は… 」

ズザアアア!!!


ここまで言った所で遂に龍は足をくの字に捻りすっ転んでしまった。

「 痛えええ!折れた!!!」

ぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺた…ぺた!

受け身が取れずに見事顔からアスファルトにダイブした龍だったが、すぐ隣りに立っているアイスピック女への恐怖心の方が強く、意識はそちらに向けたまま最終手段「死んだふり」を決め込む事にした。

「 ………… 」

「 ねぇ…ほんと?」

女が話し掛けて来た。

「 ………… 」

「 ねぇ… さっき言ってた事って…ほ、ほんとなの?モデルがどうとか…本心なの…?」

「 ………… 」

龍は死んだふりをしている事を忘れて目を瞑ったままうんうんと頷いた。

「 こんな…私が…美人…?それほ、本気で言ってる…の… 」

龍は死んだふりをしている事を忘れて下を向いたまま寝言っぽくこう言った。

「 ま、間違いない!き、君は間違いなく美人だ!言うなれば原石。君はまだ自分の魅力に気がついていないだけで世界は君のような次世代の美人を待っているんだ。大丈夫!君は可愛い!もっと自信を持って!」

「 ほ…ほんと…?私が…美人…ひ…美人、美人、美人… 」

女は信じ始めているようだ。

龍はここがチャンスとばかりに畳み込む事にした。

「 あ、当たり前じゃないか!俺は嘘は言わない!君は絶世の美女だ!君に比べればオードリーなんて糞だ!いや生ゴミ以下だよ!あの石原さとみでさえも君には勝てない!す、少なくとも俺は君の様な女性は好きだ!」

龍は意を決して顔を上げた。

「 ………… 」

しかしそこには龍の顔を覗き込む絶世の糞ブスがいた。

近くで見ると見るに耐えない顔だった。ハリセンボ○の細い方が天使に見えるぐらいの糞ブスだ。

前歯は神経が死んでいるのか真っ黒になっており、その口から発せられた次の言葉に龍の脳は完全に停止してしまった。

「 じゃ、じゃあ…あたしと…付き合ってくれるの…あたしと… 」

「 ………… 」

「 あ、あなた言ったじゃない…あたしの事…すきだって…」

ブルブルと震える手で鼻先に尽きたてられたアイスピックの先端を見ながら、龍は死を覚悟して顔を横に振った。



肩を揺すられて目を醒ますと警察官が立っていた。周りを見渡すもあの糞ブスの姿は見当たらない。

「 た、たた、助かったのか?」

とりあえず事情を説明した後、警察官と共に先程の神社の駐車場に戻ってみると、最初あの女が立っていた場所には白い子猫の死骸が幾つも転がっていた。

龍はえづきながらもその亡骸を一つ一つ丁寧に埋めてやったと云う。





龍はグラスのビールを一気に飲み干し深く溜息をついた後、遠い目をしてこう語った。

「 喚きながら追いかけて来るアイツはマジで半端なく怖かったすよ!一歩間違えていたら俺絶対に殺されてましたからね!あんなとんでもねぇブス見たの生まれて初めてだったんすけどなんでか微妙に顔が思い出せないんすよね… 俺夢でも見てたんすかね?でもまぁアイツに比べれば幽霊なんて可愛いもんすよ!」

「 はは、お前ちょっと言い過ぎだろ?幾ら精神逝ってる女だからって糞ブス呼ばわりはちょっと酷すぎんぞ、だからお前はモテねぇんだよw 」

「 いや、兄貴マジなんですって!」

カラン♪

鈴の音と共に焼き鳥屋の自動ドアが開いた。

「 いらっしゃいませーー!お一人様ですか?カウンターへどうぞ!」

威勢のいい店主の声が狭い店内に響く。

龍と共に無意識にそちらへと目をやると、サイズの合っていないブカブカのトレンチコートを来た女が一人、入り口付近に突っ立って此方を見つめている。

前髪パッツンの腰まで伸ばした黒髪。頬は痩け焦点が合っていない。肩が微妙に上下している。震えているのか?なんか笑っている様にも見える。

そして何故かその女は店主の誘導を無視してゆっくりと此方へと近づいてきた。

「 …あ、兄貴…」

龍が女を見ながら震えている。

ぺた…ぺた…ぺた…

よく見ると女は靴を履いていない。鉛色の血色の無いその顔は喜怒哀楽を無くしたかの様に完全な無表情で、真っ直ぐに龍だけを見つめている。

しかし何よりも一番の驚きは、今までの人生で出会った事が無い程の宇宙規模の糞ブスだと云う事だった。

ぺた…ぺた…ぺた…

女は固まる龍の両肩にそっと手を置き、耳元に顔を近付けてこう囁いた。

「 …ねぇ… 」

「 あたし…本当に…綺麗? 」


俺は足元に置いてある空になったビール瓶をそっと掴んだ。


【了】


2015年02月18日(水) 04:47
ロビンM ◆eBcs6aYE
※天通の投稿広場より掲載
関連記事
10件の投稿・反響コメントを見る

┏みんなに広める┓
ぜひ反響をお寄せください↓投稿者さんのやる気が跳ねあがります
Loading...

コメント

[5888]
こんな怖い話はやめてくれ
[5874]
↓天通の金縛り解いたのはやはりロビンMさんだったか。何か人柄がにじみ出てていいわあ。
見た目めっちゃ恐いお兄さんがコンビニのドア開けて待っててくれてる感じ。



好き(^-^)
[5873] ひ…
やあずっと俺の駄作が一番上にあるのが妙に恥ずかしくなってきたロビンミッシェルだ。

この話は半分実話かな?神社の駐車場で子猫を殺していた女はそれらをダンボール箱にまとめ、一定の距離をおき一匹ずつ道路に投げている所を目撃されている。その女の奇行は他にもまだまだあるがそれはまた…ひ…
[5871]
実話なんですか?
[5870] サンクス
やあ春節祭の行列にスマホを踏まれバキバキに割れてしまったロビンミッシェルだ。

皆、コメントベリサンクス!俺は基本女に手をあげないのがポリシーだが、この時ばかりは…ひひ… あー打ちにくい…( ´བ` )
[5868]
女性の容姿を揶揄した龍くんは確かに軽率だけど、このオンナは怖すぎます^^;
何より、ぬこを殺したのは酷い!

伊藤潤二先生に漫画にしてもらいたいですね〜…淵さん並みのモンスターになりそう。
[5867]
寺生まれのTさんならなんとかしてくれる!(淡い希望)
[5865]
ロビンさんが握りしめた空瓶が振り下ろされたのかどうかなのか…気になるf^_^;
[5864] サンクス
やあロビンミッシェルだ。

まず最初に不適切な表現が文中にあった事をお詫びするよ…ひ…

紫姫氏、今年はおふざけ無しの純粋な怪談を書こうと決めた途端この有様だ。どうぞ笑ってくれ…ぐう…
俺もこの年になってようやく分かってきたよ女は決して顔じゃない、○○○だと!…ひひ…
[5863]
絶世のブスは、違う意味で 怖い… 龍くん 厄介な キチ*ブスに 自ら 関わる何て… (笑) 幽霊より 本当に ヤバイ…。 こうなったら 龍くんよ… キチ*ブスから 逃げまくれ~ 地の果て 迄…。 それか… キチ*ブスを 殴り 記憶喪失させる?

この記事に投稿


※天通の発信ポリシー

人気記事紹介    感謝アンテナ様【 P!アンテナ にゃんてな!
*おすすめタグ*

あなたに縁のある投稿
アクセスカウンター
天通イベント棚
★おすすめ本2選

★おすすめサイト2選
スピリチュアリズム 天門庵