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【SS】夜の柔道場/HN:いくゆみ

夜の柔道場/HN:いくゆみ


私の名前は遠藤綾乃という。

正直に言うと今、困っています。

明日までに提出しなければいけないプリントを学校に忘れてきてしまったのです。

頭も良い方ではないし、提出物を出さないなんて致命的過ぎる。

取りに行きたいのですが…

時間はもう22時。

こんな時間に先生もいるはずがない。

校門だって昇降口も閉まっているはずです。

でも困っているのは、そんな事ではない。

一応、こんな時間ですが来てみたんです学校に。

そうしたら…

私の通う学校の体育館は学校にくっついています。

ですから、あまり大きい方ではありません。

その代わりに柔道場が別に儲けられているのですが、その柔道場が明るいのです。

明るいという事は誰かがいるという事です。

こんな時間に。

普通では考えられません。


柔道場の前の扉には誰かが立っているようでした。

ガタイがよく黒いスーツでサングラス。

映画やドラマに出てきそうなヤバそうな方です。

バレないように道場内が見えないかなぁと…覗こうとしましたが、なかなか見えません。

「何をしてる!」

ビクッ

その声に一瞬驚きました。

ですが、どうやら警備員が柔道場が明るい事に気付いたようです。

黒スーツと警備員が二人でどこかに行ってしまったので、今のうちとばかりに扉の隙間を覗きました。

ジーっ

そこには子供から年寄りまで年齢問わず、日本人だけでなく国籍も問わず、いろいろな方が…何故か逆立ちをしていました。

言い表せないような異様な光景。

私は怖くなって走って逃げ出しました。

家に帰り、部屋に籠り、毛布にくるまりましたが震えが止まらなかったです。


次の日、学校に行くか悩みましたが…ちゃんと行きました。

無遅刻、無欠席だけが私の誇りです。

あれが何だったのか私には分かりません。

「ねぇ鈴木くん、鈴木くん!いやはや困った事になりまして」

あと10分程で授業が始まる。

机の引き出しに忘れたプリントがまだ真っ白だ。

「それと後で聞いてもらいたい話があるんだ」

鈴木くんに昨日の話をしてみよう。

私は鈴木くんからプリントを受け取った。

昨日の震えはもう止まっていて安心している自分がいた。

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