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【不思議】夢か現実か/HN:いくゆみ

夢か現実か/HN:いくゆみ


私の友達にスキーが好きな奴がいる。

正直にいえば私はスキーをした事がない。

故に話に興味がなかった。

しかし話は予想外の方向に向かっていった。

そんな彼女に起こった不思議な話。



彼女の名前は郷原という。

彼女は仲間たちとスキーに来ていたが、はぐれてしまったらしい。

近くに人もいなければ家や施設もみつからない。

一面は雪だらけ。

夢中になり過ぎて、よく分からないところに来てしまったようだ。

お腹も空いてきたし寒い。

このまま誰にも見つからずに死ぬかもしれない。

嫌だ…嫌だ。

必死に歩いたが、ちゃんと進んでるかも分からない白さ。

ドサッドサ

「い、痛っ」

どうやら落っこちたようだ。

雪がクッションになって怪我はなかった。

何でこんな事に。

数時間前には仲間たちと楽しく滑っていたのに。


あ、あれ…眠い。

そういえば昨日は楽しみ過ぎて夜更かししたっけ。

長距離の車での移動で疲れも溜まっている。

「ね…寝ちゃ駄目だ!」

顔を両手で叩く。

まるでアニメやドラマみたいだと思った。

自分で自分の頬を叩く日が来ようとは。

馬鹿な事を考えてる場合ではない。

こんなところで寝てしまっては確実に死ぬ。

睡魔との戦い。

「ね…む…」

まぶたが重い。

思いっきり目を開こうとするが気を緩めると、まぶたが下がる。

ああ…私はここで死ぬのか。

薄れゆく意識の中で…大きくて白くて毛むくじゃらな何かを見た。

「ゆ…きお…と…」

まぶたが完全に閉じた。



「おい!おい!あんた大丈夫か!」

身体を揺さぶられる感覚。

あれ…何か…温かい。

ここが天国か。

「うっすらだが目が開いた!おい!分かるか!」

誰だ…このオジサン。

「こ、ここは…」

知らない家の中にいた。

「あんたが俺んちの前で倒れてたんだよ。びっくりした」

私は誰かの家まで辿り着いたんだっけ。

記憶が曖昧だ。

「助けて頂いてありがとうございます」

こうして私は死なずに済んだ。

徐々に記憶が戻ったがアレが夢だったのか現実だったのか分からない。

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