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【怪談】幽霊の祟り/HN:いくゆみ

幽霊の祟り/HN:いくゆみ


「た、助けてくれよ」

電話に出てすぐ言われた。

状況が掴めないが大変な事だけは分かった。

「まず落ち着け。何があったんだ」

話を聞かない事にはどうすればいいか分からない。

「こ…この間、幽霊が出るって噂の廃墟に友達と4人で行ったんだ」

声からも怯えている様子が伝わった。

「幽霊なんて出なかった。普通に出てきただけなんだ…それなのに…」

恐怖と後悔に支配されている。

「俺は最初から行きたくなかったんだよ。あいつらが…次は俺だ…」

山田の話によると幽霊が出る廃墟に行ったが何も出なかった。

しかし次の日に高橋が交通事故で亡くなり、さらに一週間後に田中が首吊り自殺をしたそうだ。

「いいか、冷静に。落ち着け。今からでもお祓いに行け!」

彼らに分からなくても連れて来てしまったのかもしれない。

「無理だよ…こ、怖くて外に出られない。殺される」

我を失っている。

私には霊感などない。

勿論、徐霊なんて出来ない。

何とか出来そうな奴に連絡を取らないと…


「あああああああああ」

気持ち悪い叫び声。

「山田!おい山田!」

ドンドンドン

電話口から聞こえる異様な音。

まるで身体をどこかに打ち付けているような音が響く。

もう一刻の猶予もない。

このままじゃ…助けられない。

どうしたら…

どうしたら…

「…山田!よく聞け!思い出せ」

私は叫んでいた。

「4人いたんだよな。あと1人は誰だ!」

田中が何かを吐く音が聞こえた。

「おぇぇえええっ。ごほっごほっっ」

聞いていられないような気持ちの悪い音。

「はぁ…はぁ…はぁ…」

「田中!無事か!」

こちらからは田中がどうなっているのか分からなかった。

「…4人目なんて…いなかった…俺たちは3人で行ったんだ…連れて来ちゃったんだ…」

プツッ

ツーツーツーツー

電話が切れた。



田中は今も病院で目覚めない。

あの日、田中に何があったのか…

電話で話していた私には見えなかったが田中は視てはいけない何かを視たのかもしれない。
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