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【心霊】井戸の上

井戸の上


母から聞いた話です。

まだ幼稚園かそこらだった頃、近所に叔母が営む焼き肉店があった。

叔母は若い頃から飲食店を経営しており、長女、長男、次男と店の経営を手伝っていた。
親戚付き合いという名目で定期的に出前を取ったり食事に行っていたものの、正直あまり上手いとはいえない味だったが近隣に飲食店がないことからそこそこ繁盛していた。

この焼き肉店、元は民家を改築した店舗で厨房の奥に裏口があり、すぐ外に二階へ通じる階段があって店舗兼住宅といった形を取っていた。

ある時結婚したばかりの長女が全身に蕁麻疹のようなものができ、医者にかかったが原因が分からず苦しんでいたらしい。
二階で寝泊まり出来る空間があり、長女は熱と発疹に苦しみながら床にふけっていた。

その時、階下、ちょうど厨房と裏口に当たる部分から夜毎、ぴちゃり、ぴちゃり、と水が滴る音が聞こえた。
水道の閉め忘れか排水溝のせいだろうとそれほど気に止めていなかったが、店舗が休みでも水の滴る音は続いていた。

長女は水道か下水が壊れていないか、水道屋に調べてもらったが異常は見当たらない。
それよりも日増しに増していく発疹に長女はノイローゼ気味になっていた。

見かねた叔母が拝み屋に見せたところ、問題は店舗の地下にある、と指摘を受けた。
指摘されたのは裏口のすぐ目の前の地面。半信半疑なからもアスファルトを掘ると古い井戸が出てきた。

母は発掘された井戸を見たらしいが、井戸には蓋がされていなかったらしい。
これを見た拝み屋は激怒し、今すぐお祓いをして井戸の蓋をするよう命じた。

井戸の上に家を建てる場合、蓋をしなければならないそうだ。
長女が聞いたぴちゃり、ぴちゃり、というあの音は井戸の音だったらしい。

拝み屋の指示に従い、祈祷をした後、井戸の蓋は閉められた。
その後、長女の発疹は嘘のように治ったが代わりに長女の娘が発疹を起こし、長女たちは引っ越してしまった。


不況のあおりを受け焼き肉店は店じまいすることとなり、他の兄弟は他の地域で飲食店を開店するも何れも事業がうまくゆかず、叔母の兄は原因不明の病で死去。
開店したばかりの店舗が火災に遭うなど災難が重なった。

因みに掘り起こしたアスファルトを何回か見たことがあるが、他の地面は乾燥しているのにそこだけ湿っていて薄気味悪かったのを覚えている。


実はこの叔母一家の度重なる不幸にはあることが起因しているのですが、その話は後で語ろうと思います。
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