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【怪文書】一人でこっくりさん

一人でこっくりさん


473 本当にあった怖い名無し 2013/06/16(日) 15:59:58.55 ID:cJk/RFTB0

話ぶった切って悪いけどさ、こっくりさんてやったことある?
俺さっきまで暇で暇でしょーがなくて、一人でこっくりさんやってたのよ。

たださ、こっくりさんて一人でやるもんじゃないだろ?
でもここには俺ひとりしかいないわけよ。
じゃーどうするか。鏡を使って俺が二人になればいい。と、思ったわけよ。

風呂場から引っペがしてきた鏡をテーブルの上に据え付けて、その下に鳥居とイエス、ノウだけ書いた紙置いて、10円玉を鏡の下の淵に合わせるように置いたの。
こうしてから10円玉に右手の指を置くと、鏡の中の俺が左手の指で10円玉押さえてるように見えるんだよ。

で、そのあとは普通のこっくりさん同様の手順で10円玉動けーーーー!!
ってやってたの。もちろん動かなかったけど。

30分くらい(今思えばなんでこんなに頑張ったのか…)ずーっとやってて、いい加減飽きてきたんだけどさ、
ふと、鏡に映ってる自分になんとなくだけど気味の悪さを感じたんだ。
なんていうか、これはほんとに自分なのか?って疑う感じ。

自分で認識してる顔の表情と、実際に見えてる顔の表情が違うような妙な感覚。
そんで思わず、「お前は誰だ?」って言っちゃったわけよ。鏡に向かって。

その瞬間、指を置いていた10円玉が動くんじゃないかっていう気配みたいなものを感じた。
もちろん実際には10円玉はピクリとも動いてないよ。
でも、普通に質問してた時は全く感じなかった、「10円玉が動き出そうとする瞬間」みたいな感覚を確かに指先が感じたんだ。

「きた」って思って、「おまえはだれだ」って音節を区切るようにしっかりと発音した。
でも、動き出しそうって気配はあるのにやっぱり動かない。
「おまえはだれだ」「おまえはだれだ」って繰り返してるうちに、だんだん感覚が鈍ってきて、単なる錯覚かなって気になってたんだけど、ここで気づいた。


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【SS】罪と罰/HN:いくゆみ

罪と罰/HN:いくゆみ


「聖示くん、ごめんね。買い物に付き合わせて」

真琴さんが僕に言った。

「いえいえ。買い物くらい、いつでも付き合いますよ」

真琴さんは大学生で僕は高校生だ。

僕は真琴さんのお兄さんに大変お世話になった。

彼女を守る事こそ、僕の役目であり罪滅ぼしであり恩返しなのだ。

「あー!聖示くん、聖示くん」

声のする方を見ると遠藤綾乃さんがいた。

彼女は真琴さんのお兄さんの知り合いである。

だが、あまり会いたくない人物だ。

何故なら厄介事を持ってくる人間なのだ。

『事件巻き込まれ体質』

それが彼女に与えられた称号である。

「こんにちは、遠藤さん」

軽く会釈をした。

「いやはや困った事になりまして」

これは彼女の決まり文句みたいなもんだ。

「どうしたんですか?」

優しい真琴さんは心配した様子で声をかける。

「真琴ちゃん!それがね…それがね。宇宙人見つけたの」

遠藤さんは突拍子もない事を言い出した。


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【SS】心を覗く眼鏡/HN:いくゆみ

心を覗く眼鏡/HN:いくゆみ


「あらぁ!木村麻美さん、お久しぶり」

誰だかは忘れたがクラスメイトの一人が話かけてきた。

別に久しぶりでも何でもないのだが嫌みを言いたいのだろう。

私は子役タレントをしているのだ。

まだ、そんなには有名ではないけどお仕事を貰っている。

基本的には休みの時や学校が終わってから仕事をしているのだが、どうしても時間がずらせない仕事や忙しく疲れてしまった時は学校を休んだり遅刻したりしてしまう。

だから勉強を疎かに絶対にしない。

好きで子役タレントをしているのだから勉強も皆と同じようにこなす。

休んだり遅れたりした分は家で勉強をし必ず取り戻すようにしている。

それでもクラスメイトの中には気に入らない人も多いのだろう。

たまにでも休んだり遅刻したりしている私をズルいと思ってしまうのは無理もない。

私が逆の立場だったらズルいと思ってしまうだろう。

「ごめん。誰だっけ?」

私は覚えてもいないクラスメイトに言った。

何か吠えていたが、私にはどうでもいい。

私には夢がある。

大女優になるの。

私の事を知らない人なんていないくらい有名になりたい。


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【SS】夜の柔道場/HN:いくゆみ

夜の柔道場/HN:いくゆみ


私の名前は遠藤綾乃という。

正直に言うと今、困っています。

明日までに提出しなければいけないプリントを学校に忘れてきてしまったのです。

頭も良い方ではないし、提出物を出さないなんて致命的過ぎる。

取りに行きたいのですが…

時間はもう22時。

こんな時間に先生もいるはずがない。

校門だって昇降口も閉まっているはずです。

でも困っているのは、そんな事ではない。

一応、こんな時間ですが来てみたんです学校に。

そうしたら…

私の通う学校の体育館は学校にくっついています。

ですから、あまり大きい方ではありません。

その代わりに柔道場が別に儲けられているのですが、その柔道場が明るいのです。

明るいという事は誰かがいるという事です。

こんな時間に。

普通では考えられません。


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【SS】チョコ神さま/HN:いくゆみ

チョコ神さま/HN:いくゆみ


もうすぐでモテない男には辛いイベントだ。

そうバレンタインデー。

残念ながら俺は未だに貰った事がない。

顔はイケメンという程でもないし成績も中の上くらい…運動だってそこそこ。

モテる理由もないがモテない理由もない。

それなりに女の子と仲良くなって付き合ったり青春を味わえても良いのではないかと思う。

俺に足りないものは積極性ではないだろうか。

俺の持ち合わせている情報によると女性とは押しに弱いらしい。

女の子にもっとアピールした方がいいかもしれない。

「よ!」

友達の佐藤が話をかけてきた。

この学校では情報屋と呼ばれている。

ちょっと頭は悪いが悪い奴ではない。

「なぁなぁなぁ、モテないお前に朗報だ」

それはお互い様だろう。

俺は言葉を呑み込んだ。

「また相談室で怪しげな噂を手に入れたのか?」


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【怪文書】滑舌の問題/HN:非常口ウラン

滑舌の問題/HN:非常口ウラン


息子「もしもし、俺だけど」

母「タカシかい?」

息子「母さん、息子を名乗る電話で簡単に名前呼んじゃダメだよ、詐欺にあうよ」

母「そうだね、気をつけるよ」

息子「最近どう?大丈夫なの?母さん危なっかしいから心配で」

母「最近?あぁ、そういえば、良いことがあったよ。あれよ、あれ。思い出せないんだけどね、有名な名前で。英語で、ほら、なんていったかしら。たしか…なんちゃらエイって所からね、電話が来て」

息子「いいこと…?もしかして流行りの名義貸し?詐欺かもしれないよ、まだお金取られてないよね?」

母「お金?なんちゃらエイって所からはね、当選したから送るって私に言うのよ。なんていったかしら。還付金?を送るからって話で」

息子「それ今一番悪質な詐欺だよ!ATM行ってないよね?」

母「ん?エーテーム?行ってないよ。住所しか聞かれなかったから」

息子「最近手渡し型とかもあるから母さんあぶないよ!俺今から車とばしてくからさ、絶対俺以外の電話とかピンポン出たらだめだからね!」

母「わかったよ」

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【SS】愛する娘/HN:いくゆみ

愛する娘/HN:いくゆみ


俺の名前は佐藤健太。

あだ名はシュガー。

名字の佐藤から砂糖、そしてシュガーとなった。

誰だっかは忘れたが言い出した奴がいた。

イケメンとまでいかなくても顔は悪くない。

身長も170cm以上で高い方だ。

学校で一番の情報通である。

小さな頃から俺は分からない事があると何でも聞いた。

分からない事があるとモヤモヤしてしまうのだ。

溢れる探求心。

しかし勉強の方面に活かされる事は今のところありそうにない。

学校での情報というのは、だいたいが恋愛絡みだったり怪談などの不思議な話だ。

つまらない日常を彩るには十分過ぎる。

この学校にも何人かは面白い奴がいる。

まぁ…それは置いといて。

勿論、楽しい噂だけではない。

神宮寺彰彦。

名前からして格好良い。

俺は何故か三文字の名字に憧れがあった。

自分の名字がありきたりなせいもあるだろう。

神宮寺はめちゃくちゃイケメンだ。

最初はこんな漫画みたいな人間がいるのかと驚いたね。

ロン毛でボンボンでイケメンと絵に描いたような奴。

そして驚くべきは人間的にも最低な奴だと噂である。

この学校では良い先生としてやっているが、外からの噂は最悪だ。

男子生徒からも良く思われていない。

最初はイケメンだし妬んだ奴から変な噂を流されているかとも思ったが、どうやら違うらしい。

この学校に来たのも前の学校で問題を起こしたようだ。

大方の予想通り、イケメンらしく女絡みの問題である。

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【SS】平成の切り裂きジャック/HN:いくゆみ

平成の切り裂きジャック/HN:いくゆみ


僕は何人も人を殺してきた。

何故かと聞かれれば困ってしまう。

人が睡眠を欲するように我慢出来ない事なのだ。

一時期は抗ったところで寝ずに生きる事は無理である。

僕には人を殺さずに生きる事が出来ない。

勿論捕まりたくはない。

そして殺したい。

僕が異常な事は自分が一番理解している。

次のターゲットはあいつに決めた。

『鈴木』というらしい。

僕は殺す相手を決めてから計画を立てる。

徐々に決めた計画を進めていくのだ。

過程も大切である。

ただ殺せばいいのではない。

美しく殺したい。

僕なりの美学があるのだ。


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【SS】幽霊の願い/HN:いくゆみ

幽霊の願い/HN:いくゆみ


私は幽霊である。

最初は私を殺した奴を呪ってやろうとしたが無理だった。

あいつは霊感を持ち合わせていない。

どれだけ呪っても無反応である。

次に私が考えたのは幽霊が視える人を探す事だった。

呪えないのであれば、やる事は一つ。

あいつを捕まえてもらうのだ。

だが闇雲に探しても幽霊が視える人を見つけられなかった。

本当に霊感がある人間はそういるものはない。

テレビに出ている有名な人やお寺のお坊さんなどに話掛けてみたが反応はなかった。

死んで初めて分かったが本物はなかなかいない。

困った事に世の中は嘘ばかりだった。

チラッ

私は見逃さない。

高校生の男子が一瞬だがこちらを視た。

彼はきっと視える人間だ。

クラスの友達とチョコがどうのこうのと話している。

バレンタインデーの話だろう。

今時の思春期な高校生だ。

生きていれば私にも何気ない楽しい学校生活があっただろう。

それをあいつが奪った。

許せない。

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【怪文書】宇宙人/HN:いくゆみ

宇宙人/HN:いくゆみ


俺は永田という。

背が低い事がコンプレックスだ。

ここだけの話、背が伸びないのには理由がある。

左の手首に謎の出っ張りが俺にはあった。

触っても痛くないし押せば引っ込むのだが一ヶ月くらいすると出っ張りが元通りになる。

一度だけ病院に行ったが原因は不明とされた。

本当は分かっていたのだ。

小さな頃の記憶を俺はどこかで消そうとしていた。

頭が可笑しい奴だと思われるに違いない。

俺は小学生の頃に宇宙人に誘拐されたのだ。

左の手首に何かを埋め込まれた。

きっと我々を調べているのだろう。

あいつらにとって俺は実験体という事だ。

「ママァ、あの人…背小さいし目が大きくてウチュウジンみたい!」

ガキが俺に指を指している。

生意気なガキだ。

「こらっ!麻美、失礼な事言っちゃダメでしょ」

謝る両親に俺は大丈夫とだけ伝えた。


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【怪文書】兄ちゃんのイタズラ/HN:非常口ウラン

兄ちゃんのイタズラ/HN:非常口ウラン


「うわっ!!冷たっ!!!」

俺がシャワーを浴びていると、毎回と言っていいほど急に水温が下がって、俺は冷水を浴びる。
正直心臓に悪い。いつ冷たくなるかの合図なんてないし、ほんと参る。

原因はわかってる。兄だ。
幼稚園のころから、三つ上の兄は俺に‘冷水テロ’を起こし始めた。俺が風呂に入ってるときに給湯器の温度を下げるというイタズラだ。

俺も最初は楽しくて、幼い頃は風呂出たら服着る前に兄を追いかけてはしゃいだ。服を着なさいと母ちゃんにはよく怒られた。
兄も、給湯器の温度を上げ下げするから母ちゃんに怒られてた。それでも何年も続けた兄ちゃんは、ある意味すごいと思う。

俺も中学生になって、少し冷めたキャラ作りをした。厨二病の始まりだった。
そんな冷め始めた俺に対しても兄は冷水テロをやめなかった。

水温を冷たくしてくる兄にいちいちかまうのはもうやめよう。俺は風呂場を出てまっすぐ自室に向かった。
部屋を開けると、俺のベッドで兄はくつろいでた。

「…それ俺のベッド」
「知ってる知ってる。ちょっと借りてるだけ。てかお前さ、冷水慣れしちゃったか?なんもリアクションないじゃん」

「…そういうのもういいから。俺もうガキじゃねーし」
「あ、そう…そうだよな。ははは」

兄は少し寂しそうな顔をしていたように思う。
それが俺と兄の最後の会話だった。

高校生なのにタバコなんか吸いまくってるから悪いんだよ。兄は朝シャン(死語だよな)してる最中に倒れて頭を打った。
急いで救急車を呼んだけど、病院で死亡が確認された。

俺は悔やんだ。もっと兄のイタズラに、素直につきあえば良かった。

兄がいなくなってから初めての風呂の時がきた。
もう俺は冷水を浴びることはない。すごく、寂しい気持ちになった。


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【SS】幽霊の愛/HN:いくゆみ

幽霊の愛/HN:いくゆみ


幽霊など視えて得する事などない。

面倒な事に巻き込まれるだけだ。

なるべく視て視ないフリをする。

幽霊に視えると気づかれると厄介事を持ち込まれるからだ。

最近では特に視える奴を探すのが大変らしい。

あいつらだって好きで幽霊してる訳ではないみたいだ。

やはり…この世に未練を残しては逝けない。

ただそれだけなのだ。

「なぁ…鈴木ぃ」

この馬鹿面の男は佐藤という。

別に紹介する程の男ではないので割愛する。

「本人に直接聞けばいいだろう」

そう言い残して教室を出た。

教室を出たのには勿論、理由がある。

「俺に何か出来るとは思えないですが話だけは聞きましょう」

そこには誰もいない。

本来ならば視えない存在。


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【SS】純粋な心/HN:いくゆみ

純粋な心/HN:いくゆみ


「はるなおねえさん!」

私は幼稚園の先生をしている。

子供が好きだからだ。

大変な事も多いが、やりがいはある。

「ゆうと君、どうしたのかな?」

呼ばれたので優人君の元に行く。

少し困ったような顔をしている。

「ウソをつくと…おハナがのびたり、わるいドロボウになっちゃうの?」

おやおや、何かしらの嘘をついて心配しているのかな。

やはり子供は可愛い。

でも嘘はあまり良くない。

今の内から、あまり嘘をつかないようにした方がいいだろう。

「そうだねぇ、おハナはのびないとおもうけど…ウソつきすぎると、わるいドロボウさんにはなっちゃうかもしれないぞ!」

優人君は嫌そうな顔をして言った。

「えーー」

なんと微笑ましい事か。

きっと嘘をつくのを止めるだろう。


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【SS】未来投資/HN:いくゆみ

未来投資/HN:いくゆみ


僕は勉強をして生きてきた。

保育園での受験の為に習い事をした。

より良い保育園に入る為である。

母の指導は辛かったが僕の為だと分かっていたので文句は言えなかった。

本当は友達と遊びたかった。

良い小学校に入る為に友達と遊ぶ事なく、睡眠を削り勉強に明け暮れた。

何でも一番でなくては許されない。

僕は出来て当たり前なのである。

素晴らしい中学校に入る為に僕は勉強をした。

僕が少しでも休めば、その間に他の奴は勉強を進める。

遊んでいる時間なんて僕にはない。

良い学校を出て、良い会社に就職して、良い家庭を築く。

未来の為である。

良い学校を出れば、良い会社に受かる可能性を上げられるし、良い会社に勤めていればお金に余裕が出る、お金に余裕あれば良い家庭を築けられる。

未来とは幼い時の努力で決まってしまうのだ。


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【SS】ゴーストライター/HN:いくゆみ

ゴーストライター/HN:いくゆみ


私は有名な小説家である。

だが大ヒットした作品は1つしかない。

面白い作品が思い浮かばないのだ。

元々、作品をネチネチと考えなくては書けないタイプではあった。

全部が全部、パズルのようにきっちりしないと気が済まない性格。

かなりの遅筆だ。

カチッカチッ

書いてみては消す。

何故…面白い作品が浮かばないんだ。

書く事が苦痛でしかない。

「うわあああああ」

ノートパソコンを投げ飛ばした。

もう書けない…もう浮かばない。

サササッ

「だ、誰?」

人気のようなものを感じた。

私の部屋に誰かいるはずもない。

「あ、あ、あなた、誰?」

知らない男がいた。


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【怪文書】二例目の症例/HN:非常口ウラン

二例目の症例/HN:非常口ウラン


…まただ。
もう何回、何十、何百回めだ。

俺は玄関先で泣き崩れた。

俺は、もうノイローゼ状態に陥っている。抜け出せない螺旋階段。無限地獄。
ストーカーのようにしつこいあいつ。
そして、治らない俺の悪い癖。偏食。

これはもう、医者にかかるしかないみたいだ。

俺は評判の良い心療内科へ足を運んだ。
受付をすませて、待合い椅子。特にすることもなくじっと床を見つめる。

「おぉ?お前か?久しぶりだなぁ、元気だったか?」
俺はふと視線を上げた。そこには学生時代の友人がいた。
「久しぶりだなぁ。しかし、こんな所で会うとはな」

旧友との思い出。青春。話したいことはたくさんあった。
俺は、旧友にどうしても聞きたいことがあった。

「なぁ、1つ、聞いて良いか?」
「あ、悪ぃ、今診察呼ばれちゃってよ。またな。あ、もしかしてお前住所変わった?」
「変わってねぇよ」

俺の返事を聞いたあいつは、安心したような笑みを浮かべて診察室へと入っていった。

…あぁ!
襲い来る罪悪感。俺はあいつに心配させてしまっていたんだ。きっとあいつも、俺の過ちのせいで心を病んだんだ。
止まらない自己嫌悪。
でもそれも、今日からは変われるかもしれない。こうして俺は病院に来た。きっと、なにか収穫があるはずだ。そして、あいつにもちゃんと伝えるんだ。


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【SS】廻り合い/HN:いくゆみ

廻り合い/HN:いくゆみ


『春』

俺はこの季節が苦手だ。

虫は多くなるし、何よりも辛いのは花粉である。

目は痒いし鼻水は止まらない。

最悪の季節である。

仕事帰り電車の車内。

俺は盛大にポケットティッシュで鼻をかんだ。

かんでもかんでも止まらない。

みるみるうちにティッシュが無くなった。

こうなってしまうと家まで我慢するしかない。

鼻をすすりつつ、目が痒いので瞼を押さえる。

そうしていると声が聞こえた。

「あの…」

車内で声をかけられるような知り合いなど俺にはいない。

「あの…よ、よかったら」

すぐ近くでまた声が聞こえた。

目を開けると見知らぬ女子高生らしき女の子がハンカチを差し出していた。

『女子高生らしき』としたのは制服を着ていたからである。


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【怪文書】働き蟻の法則/HN:非常口ウラン

働き蟻の法則/HN:非常口ウラン


「僕の家族は、おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん、僕、弟3人、妹二人でした」

取調室で、青年は刑事に向かって語り始めた。

「お父さんとお母さんはよく働きました。反対に、僕と弟1人はニートでした。ほかの家族は、それなりに働いていました。おじいちゃんとおばあちゃんですら畑仕事を日課にしているというのに、それでも僕と弟は働きませんでした」

「何故殺したのか?それは、僕が働くために殺しました」

「はい、まずお父さんとお母さんを殺しました。よく働いていたからです。しかし、殺しても意味がありませんでした。妹二人がバイトを掛け持ちしてよく働くようになってしまいました」

「なので、次に妹二人を殺しました。しかしそれも意味がありませんでした。おじいちゃんとおばあちゃんがパートに出て稼ぐようになってしまったからです。なので、仕方なくおじいちゃんとおばあちゃんを殺しました」

「はい、やはり無意味でした。今度はフリーターの弟を2人殺しました。すると、やっと効果が出てきました。ニートだった弟が、遂に働き出したのです」


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【SS】希望/HN:いくゆみ

希望/HN:いくゆみ


俺は超能力がある……

と言われている。

『ある』と断定していないのは、勿論…ないからである。

何故あるフリをしているのかと聞かれれば話は長くなる。

一度目の透視は偶然だった。

知り合いに適当な事を言ってみたら見つかってしまったのだ。

それから話題になるのには時間が掛からなかった。

知り合いは俺に頼めば透視してくれると話を広げて回った。

仕事を失っていた俺は受け取ったお礼金に目が眩んだ。

それからは濁すように、こんな建物が視える、こんな人物が視える、こんな色が視えるなど言って誤魔化した。

だが、濁して言った事はほとんどこじつけのように当たっているとされた。

最初はお金が欲しかったからやっていた。

しかし、『お願いします』『ありがとう』そういった言葉に、期待に答えたい…いや、俺は答えないといけないんだと思うようになった。

最初は嘘から始まった。

でも俺の嘘で希望を与えられている。

俺は使命感を覚えた。

テレビの出演も増え、俺は有名になった。

警察にも協力した。

口にした事は嘘みたく当たっていく。

俺には本当は特別な力が最初からあったのではないだろうか。


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【怪文書】善悪/HN:いくゆみ

善悪/HN:いくゆみ


「あなたが、あの有名な名探偵…『M』なんですね」

私は電話に向かってそう言った。

「お話が出来て光栄です」

『M』とは世界一の名探偵と言われている方だ。

男なのか女なのか、若いのか年配なのかも分からない。

素性の知れない人物である。

『用件はなんですか?』

直接の声を聞かせて貰えるとは思っていなかったが電子音声とは…余程、素性を知られたくはないのだろう。

「人を探しています。クリアと呼ばれている犯罪斡旋人をご存知ですか?」

『知ってます』

返事に無駄などない。

少しでも『M』がどんな人間なのか情報を得たいがガードが固い。

「探しては頂けないでしょうか?」

さて『M』はどうでるか…

『クリアの情報は少な過ぎます。今のままでは見つけるのは困難でしょう』

予想通りの受け答えだ。

クリアは自分自身で犯罪を犯さない。

犯罪計画を練り、その計画を売り物とする斡旋人。

犯罪の根元とも言える悪人である。

自分自身の情報は絶対に漏らさない。


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