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【心霊】第六感で感じとったもの/HN:ムスママ

第六感で感じとったもの/HN:ムスママ


霊感なんてほとんどないけど、夢ではわりといろいろ見るムスママです。

寒い季節には温泉に入りたくなりますよね。(ちょっと、というかかなり年寄りくさいかな?)
私たち家族は温泉好きなので、よくいく温泉があるのですが、その近くであった出来事です。

超有名な心霊スポットの峠を越えた麓にある温泉町の家族温泉が私たちのお気に入りです。
直接峠を越えたりはすることがないので、あまり深くは考えることもなく利用していました。

しかし、その日はあいにく利用できるまで1時間も待たなければなりませんでした。

「1時間くらいじゃ公園にいくほど時間ないね…」
「じゃあ、坂の下のちょっとした川沿いのミニ公園は?」
「そんなところあったっけ…って、あぁ~すぐそこのね」

そこは峠から流れてくる川で、名前もそのまま着いています。私たちは散歩ということでその公園を歩くことにしました。
まだ寒いのに梅の花が少し開き始めて小道にいい香りで、川魚も泳いでいていい眺めでした。

始め気持ちよく私と子供で歩いていたのですが、川沿いの小道を下り始めると何やらザワザワと落ち着かない感覚がしました。
子供達には特に何もないようでしたが、私にはあることが頭にありました。

『きっとこの先に何かある』そう確信しました。
それまで子供を写真にとってあげようと携帯を出していましたが、さっとしまいました。

嫌な予感がしたのですが、その先にあったのは大きな中連縄のされた大きなクスノキでした。
両側に旅館があり、その旅館をつなぐ橋からよく見える場所でした。

その時はそれ以上何もありませんでしたが、通らない方がよかった場所だったのかもしれません。
予約時間も気になったので引き返して温泉に入りに行きました。

その夜、私は夢を見ました。あの小道を引き返した方がいいと判断して引き返した場所から歩いているのです。私は1人でした。
あの大きなクスノキに差し掛かると突如女性が現れました。長い髪で白い服を着ていて、下を向いていて表情はわかりませんでした。


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【不思議】夢の持ちかえり/HN:ルシ

夢の持ちかえり/HN:ルシ


目覚めると夢の中で何か大事な体験をしたはずなのに記憶がない。こんな違和感に気づいたのも変な自分だ。

自由に怪物を呼び出せる呪文(短い単語)を夢の中で何度もできたのに。目覚めると呪文の部分だけ抜けていて、思いだせない。

なぜ?

夢の管理人がいるかのか? 守護霊が、リカバリーシステムでも使ってんのか?

もし、そのどちらかとしても、諦めの悪い私は、抵抗を試みる事にした。

見た記憶も消去。会話も残らない。手の打ちようがないと、思っていた矢先だ。

ある日、目覚める瞬間、大声が聞こえた!

「いちいちにーごー」「1125」二度はっきりと。

説明があやふやだが、大声で叫んだのは自分の声だった。聞こえたのも自分。


ここからは推測になるが、寝ている自分に戻る時、夢の中を体験したオレは、一か八か肉体に向かってサイバー攻撃をしかけたようだ。


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【心霊】ゆめちゃん/HN:ラグト

ゆめちゃん/HN:ラグト


今回のお話は前回の「孤独の山」のお話から2ヶ月ほど経過した、もうすぐ山が紅く染まり始める初秋の時期だったと思います。

その日、私は同じ職場の黒川先輩と取引先の高遠さん(仮名)という事業主から私的に話をしたいことがあるということでその事務所を訪れていました。

「わざわざ来てもらって悪いね、それとこの前はうちの息子の結婚式来てくれてありがとう」

「いえ、高遠さんにはいつもお世話になってますから」

黒川さんはにこやかに受け答えします。

高遠さんは私の高校時代の先輩の父親でもあり、その先輩は以前いわゆる霊感のある黒川さんに心霊ストーカーの相談を持ちかけたことがありました。

彼は仕事場の女の子を妊娠させたためにその彼女から生霊を飛ばされ、危うく死にかけたところを黒川さんに救ってもらい、結局責任を取ってその生霊を飛ばしていた彼女と結婚しました。

父親はとても誠実な方なので、そのギャップには考えさせられます。

黒川さんからは人格者の子供が人格者とは限らないでしょうと一蹴されましたが。

「いや、実は相談というのはね、うちのえっちゃんのことなんだけど……」

えっちゃんというのはおそらく従業員で、自分の息子と結婚したお嫁さんでもある絵梨花さん(仮名)のことと思われました。

「彼女ね、最近ゆめちゃん(仮名)が見えるようになったって言うんだよ」

ゆめちゃんという名前は聞いたことがありませんでした。

絵梨花さんもまだ出産はしていなかったはずなので、お孫さんの名前でもありません。

黒川さんも怪訝な表情をして、その言葉の意味がよくわからないようでしたが、すぐになにか思い出したようでした。

「……ゆめちゃんって、高遠さんもしかして」

「そう、黒川さんが前に解決してくれた事件の女の子だよ」

高遠さんの事件、そういえばストーカー相談の時にも聞いた覚えがありました。

黒川さんもなにか思いやるような動作を見せます。


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【不思議】鏡の世界/HN:いくゆみ

鏡の世界/HN:いくゆみ


私の住んでいるところの近くに遊園地がある。

そこには鏡が貼り巡らされた中を脱出するアトラクションが存在している。

お化け屋敷のように人が脅かしたりする訳ではない。

ただ鏡の中を歩いて脱出するだけのゲーム。

しかし、このアトラクションは少し有名だ。

鏡に写る自分が可笑しな動きをするらしい。

テレビなどにも何回も出ている。

私は一度も行った事がない。

鏡があまり好きではないからだ。

洗面所にある鏡。

家にある手鏡。

お店に寄った時のトイレの鏡。


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【不思議】努力の結果/HN:ひかる

努力の結果/HN:ひかる


ジュエリーショップに勤めている時、先に辞めてしまったKさんは非常に努力家でした。

辞める一週間位前まではハンドビラやDMにサンキューレターをマメに出していました。

彼女が辞めて1ヶ月後にパールフェアがあったのですが、Kさんのサインや判子が押してある割引券や入場券に引換券を持って来るお客様が多かったのです。

それだけ彼女はギリギリまで頑張っていたのが改めて実感したのと、もう彼女の利益にはならないけど、実際に集客が出来た事で会社への貢献に繋がりました。

本人には見返りがなくとも周りは改めて彼女の人材を思い知ったと思います。

彼女がいなくなってから惜しい人だった事を上司が知っても今更ですし、散々な扱いを受けた彼女からしたら最高の復讐になったかと思います。


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【不思議】禁句/HN:日登美

禁句/HN:日登美


ある企業での事です。

決して有名な会社では無いのですが某宝石店での暗黙のルールがあります。
それは以前職場に在籍していたKさんについてです。

彼女はとんでもない魔力(?)の持ち主で名前を口にすると不運に見舞われるのです。

店舗の店長が退職したKさんの話をしていたら顧客と揉めてトラブルになりました。
支部のチーフも彼女の話した何日か後に具合が悪くなり病院で病気を診断されたそうです。
同じく支部のマネージャーも上とトラブルになったらしく急に辞めてしまいました。

支部内の他の店舗でうちの店舗の話になりKさんの事を話していた2人が店舗内で失態をし相次いで辞めてしまいました。
違う支部ですがKさんの噂を聞いて何気無く話題にしたスタッフも事故に遭ったらしく長らく入院している様です。

他にもKさんについて話している人は沢山いますが、上記に上げた人達はみんな彼女の悪口を言った人達です。
辞めちゃったの残念だったね、とかジュエリー似合ってたのにね、と話した人達は特に何も起きてません。

実はKさんと同僚の2人は彼女と親しかったのもあって、勿論悪い事は聞きたく無いもので周りがKさんの悪口ばかりに嫌気がさして
「彼女がいなくなった理由が分かる、しょせんこんな職場なんだ」と気が付いたらしく、やはり職場を去って行きました。

実はこの会社、以前倒産していて今は違う名前で商売してます。今現在、社長の首が危ないらしいです。
その情報を得た上の人間は資格を武器に違う宝石店へ流れています。それこそ有名な宝石店に。

良い人間は自ら気付いて次の道へ進んでいます。
悪口ばかりの人達は倒産寸前の会社で不運に見舞われながら今も働いてます。
勿論Kさん以外の人の悪口も言いますが、何故か彼女の名前を口にしたり彼女に関する話になると後日不幸になるのです。


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【不思議】夢か現実か/HN:いくゆみ

夢か現実か/HN:いくゆみ


私の友達にスキーが好きな奴がいる。

正直にいえば私はスキーをした事がない。

故に話に興味がなかった。

しかし話は予想外の方向に向かっていった。

そんな彼女に起こった不思議な話。



彼女の名前は郷原という。

彼女は仲間たちとスキーに来ていたが、はぐれてしまったらしい。

近くに人もいなければ家や施設もみつからない。

一面は雪だらけ。

夢中になり過ぎて、よく分からないところに来てしまったようだ。

お腹も空いてきたし寒い。

このまま誰にも見つからずに死ぬかもしれない。

嫌だ…嫌だ。

必死に歩いたが、ちゃんと進んでるかも分からない白さ。

ドサッドサ

「い、痛っ」

どうやら落っこちたようだ。

雪がクッションになって怪我はなかった。

何でこんな事に。

数時間前には仲間たちと楽しく滑っていたのに。


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【心霊】悟




もう随分昔の話だ。

小3の二学期初日にS・悟という男が転校して来たんだ。田舎の学校で、出て行く生徒はいても転校して来る生徒は稀だったのでその日の事は良く覚えている。

とにかく汚い奴だった。まず鼻水を垂らしている。いや、正確に言うと、かつて液状だった物がゴリゴリに固体化し、それを新しいやつが濡らしている。

ランニングシャツの色が地肌とあまり変わらない。そもそも、戦時中じゃあるまいし下着で登校すんなよって話だ。

異臭が尋常じゃない。あれは間違いなく乾燥した大小便の臭いだった。

ま、簡単に言えば、人間の形をした汚物ってレベルだった。

普通に考えて、そんな奴は嫌われる。しかし悟君、女子には敬遠されたが、男子からは一定の評価を得る事に成功する。

身なりから予想はしていたものの、彼の貧しさが想像を絶するものである事を初日に知ってしまった事が大きかったように思う。あれが何日か後だったら扱いも変わっていたかも知れない。

何て、何て可哀想な奴なんだ…

生意気盛りの小坊を絶句させる程の彼の住まいとは?

転校するずっと前から通学途中にポツンと立っていた農機具小屋だったんだ。

「絶対に電気通ってないよな?」

「トイレってあんのか?」

「もしかして野糞?」

「あいつの親って何してんだろ」

「犯罪者とか?」

悟と別れた後は彼の話で持ちきりだったが、見下すような奴は一人もいなかったと記憶している。おそらくみんなが、自分の幸せを噛み締めていたんじゃなかろうか。


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【心霊】動く人形/HN:いくゆみ

動く人形/HN:いくゆみ


日本人形の髪が伸びたり、動いたりする。

そんな話を聞いた事がある人はたくさんいるだろう。

人型をしたものには魂が宿りやすいらしい。

これはそんな話である。

僕の名前は梶井光太郎。

ちょっと幽霊を感じれるだけの趣味もない寂しい小学生である。

最近、興味を持ち出したのはアニメだ。

別に三次元では相手にされないから二次元で、という事ではない。

面白いものは面白いと認める。

それだけである。

一人寂しく下校途中。

僕はごみ捨て場に置いてある箱を見つけた。

普通ならばごみ捨て場に置いてあるものなど見ない。

ただ、その箱には見覚えがあった。

「これは…あけみちゃん…」

『ロボロボアイドルあけみちゃん』

これは僕がハマっているアニメだ。

ロボットでありながらアイドルを目指す女の子が人間とはどういうものかを学びながら成長していく物語である。

この箱は、そのあけみちゃんのフィギュアだった。

小学生には手の出せない高価な代物。

売っていても眺めている事しか出来ない遠い存在が今ここに。

しかも捨ててある。


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【不思議】復活

復活


今回はおいらの体験談。広場に投下してもいいんだけど、ま、物のついでって言うじゃん(笑)


こんな俺にも大学に通っていた過去があってな。二年の夏休みだったか、狂ったようにバイトに明け暮れてた時期があったんだわ。

スープラSZ-R6速マニュアルがどうしても欲しくなっちゃってさあ。勿論新車でね。当時は「こいつは俺に乗られる為に生まれて来たんだ」とかマジに思ってて、寝る間も惜しんで日夜バイトに励んでたわけさ。

苦労して手に入れた物って大事にするもんでね。俺のスープラ、いまだにピカピカでバリバリ走る。

けど、今思うとその車のせいで危うく命落とすとこだったんだわ。

あの日は確か、コンビニ店員やった後、スナックの厨房に入り、帰宅してすぐにシャワー浴びてさ、三時間後には警備員の格好して、バイクで現場に向かったんだ。

いわゆる旗振りってやつなんだけど、その日は初めての現場でさ、これがまあ、退屈極まりない仕事だったんだわ。

前の週はずっと片側交互通行の車両誘導だったから、恐いお兄さんに怒鳴られたり、綺麗なお姉さんに見とれたりと、それなりに暇潰しが出来たんだが、その日は何と、でかい穴の横に立ってりゃいいってだけの任務。

その穴、直径が3m近くあり、上から覗くと20mくらい下で何かの工事してた。地下鉄の工事かな?とも思ったが、金さえ貰えりゃいいんで聞きもしない。

要は通行人が落ちないよう見張ってろって仕事。

その日は朝から暑くてさ。オフィス街の一角だったから9時過ぎるとまあ人が通らない。ビル群の中だったらまだ影もあるし良かったんだろうけど、街外れの公園の側だったから直射日光が凄いのさ。

更に悪い事にすぐ前の道路じゃアスファルトの舗装工事やっててな。視界全てが陽炎でユラユラ揺れるわけ。

あの時の自画像描いたとしたら、迷わずメット被ったムンクの叫びだな。


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【怪異】BAR物語ーバーモノガタリー①/HN:こげ

BAR物語ーバーモノガタリー/HN:こげ


私は心霊スポットと呼ばれる
各地で幽霊が出ると言われている場所を
休日などを利用して訪ねて廻ることを趣味としています。
ネットで知り合った天之津君から、
心霊スポット探検を数人の仲間とやってるから一緒にどう?
と誘われたのがきっかけです。
それから現在まで探検に同行して
数々の怪異と遭遇、恐怖に心臓を鷲掴みされ、
すくみ上がって満足に身体が動かない状態で
闇の中を半泣きになって逃げ回り
這々の体で車に辿り着いたこと数度…
遊園地などのアトラクションでは味わうことができない
保障も保険も安全装置もまるでない
全ては自己責任でギリギリのスリルを楽しむ
心霊スポット探検…
私は完全にはまっていましたが…
今回はスポット以外でのお話です。



重い扉を開けると、程好く明るさを抑えた店内…
カウンターの向こうから初老のバーテンダーさんが出迎えてくれます。
この隠れ家的な独特の雰囲気…大好きなんですよね。
若いバーテンダーさんにコートを預けてカウンターチェアへ腰を下ろします。
白いものが混じる総髪を後ろへ撫でつけ、
バーコートを華麗に着こなすバーテンダーさんの後ろ、
ウイスキーやリキュール類のボトルがずらりと並んだバックバーは埃ひとつなく清潔…
時間的に早いのでしょうか、店内にお客さんの姿はありません。
いつも、会社の上司や同僚と一緒に来るのですが、
今夜は私一人…
駅前からわずかに入った路地…雑居ビルの掘り下げになった階段を下りた突き当りに、
出入り口となるドアを見つけることができます。
目立たぬよう、ひっそりと佇むこのお店…
私のお気に入り。
金曜日の夜、実は友人から紹介された男性と食事をしてきての帰り道…
ちょっとだけ、お酒が飲みたいなと、
立ち寄った訳なのです。

「ブルームーンをお願いします」

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【怪異】BAR物語ーバーモノガタリー②/HN:こげ

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【不思議】犬の散歩?不審者?

犬の散歩?不審者?


夜8時。仕事帰りに寄り道をして、私は帰路についていた。

北海道だから当然雪は積もっている。夏場より早く歩けない。
ブーツを履いた私の足音、ズサッ、ズサッ、ズサッ。後ろから聞こえる早歩きのザッザッザッという足音。

ここは毎日朝と夕方、犬の散歩をしている人が多い道。雪がなければランニングをしている人も見かける。
私は歩くのが遅いので、ザッザッザッと早足で歩いている後ろの人に早く抜いてもらいたかった。

私が邪魔で前に出られなかったら失礼かと思い、私はあまり踏み固められていない歩道の端を歩くことにした。
これで後ろの人は私を追い抜くことができるだろう。

ザッザッザッザッ、はぁ。ザッザッサッザッザッ…はぁ、はぁ。

…なかなか追い抜いてくれない。
しかしここで私が振り向いたとして、振り向かれた側はどう思うだろう。妄想力豊かな私は色々なパターンを考えた。

きっと、不審者かと思われたので振り向かれた、と思うんじゃないだろうか。
だとしたら、不審者ではなくただの犬の散歩をしているだけの人だったら気分を害すのではないか。

ここで振り向くのはやめておこう。本当に不審者という可能席も0ではないけれど、確率的に私は後ろの人が犬の散歩をしている人だと信じよう。
はぁはぁと荒い息遣いも聞こえるし、きっと犬の呼吸の音だろう。

まっすぐな道を五分ほど、私は歩きにくい雪の上を歩いた。犬とおじさん(想像)は一向に私を追い抜いてくれなかった。せっかく道をあけているのに。
よし、もうすぐ信号がある。赤で歩みを止めたときにさりげなく後ろを見てみよう。

ザッザッサッザッ…はぁ、はぁ。

依然として聞こえてくるすぐ後ろの足音。
後ろの犬かおじさんはもう疲れきって息遣いが荒い。大丈夫だろうか。

そして横断歩道。ちょうど赤信号。私は周りの景色を見る振りをして、後ろを振り返った。
きっとユニク○の暖かいのを着てマフラーをしてニットをかぶったおじさんが柴犬を連れている…はずだった。もしくは、不審者に後を付けられているはずだった。


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【心霊】カーナビ/HN:やまっち妻

カーナビ/HN:やまっち妻


前に夫とタクシーに乗った時、運転手さんが

「…前にね、陰気なお客様が、Aさん(よくある名字)宅へっていうたんですわ」

あんまり曖昧なので、訊くと「あの道を左にまっすぐ…」。

その時ナビは「Aさん宅、隣にBさん宅、向かいにCさん宅」と、例の機械音でいい始めたそうです。不自然な内容。

「そう。それで」。やや微笑んだお客様。ついた場所は運転手さんのご先祖も眠る墓地。「…ここや!」

陰気なお客様は、料金を払いながら「お釣りは結構です」と、人が変わったような笑顔で降りて行ったそうです。

「こんな時間に(夜11時過ぎ)墓参り?」と思ったそうですが。


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【不思議】3つの願い/HN:けつバット

3つの願い/HN:けつバット


以前、働いてる会社の駐車場に野良の黒猫が現れるようになった。

当時の同僚が朝夕に餌をやって話しかけたりしていたが、なつく様子もなく触らせもしなかった。

そこで同僚は餌を食べている黒猫に向かって

「毎日餌やってんのに、童話みたいに「お礼に3つの願いを叶えましょう」とかないか?」

と言うと、黒猫は知らん顔していたらしい。

同僚は餌をやるたびに「3つの願い叶えろよ。金、女、健康だ」と指3本を立てて黒猫に話しかけていた。

しかし彼は、その内に借金が増え、しばらくすると目の病気にかかり、ほとんど視力がなくなってしまった。

さらにその後にガンにかかり、あっけなくこの世を去った。独身で彼女もいないままだった。


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【不思議】顔に書いてある

顔に書いてある


この話には霊の類は出てこない事を先に言っておく。

俺はわりと占いに興味がある方で、テレビで見かけるハンチング帽に仮面の奴に興味があったりする。
○○の母とかも一時期流行ったが、会ったこともないので正直胡散臭いとか思っていた。(テレビに映るとついつい見てしまうのだが)

話はズレるが、俺は鬱病だった。
最近では鬱病は適切な治療を行えば治るものだと言われている。俺も10年ほど鬱病を治すためにA病院に通い投薬治療を続けていた。が、治る気配はまったくなかった。

で、セカンドオピニオンとして先日B病院に行って診察を受けてみた。

B病院の先生に会うのはもちろん初めてだった。が、先生はすぐに俺のことを言い当て始めた。
まぁ事前にA病院から鬱病と診断しているという情報は渡っていたが。

まずB病院の先生が言ったこと。
あなたは病気ではありません、と。正直びっくりした。

そして、
あなたは小さい頃からのトラウマを抱えていて、PTSDになっている。まだちゃんとあなたから話は聞いていないが、両親からの虐待があったのでは?

診察開始早々、言い当てられた。A病院では一度も両親からの虐待のことは話したことはない(あまりにも昔の話だし、医者も特に聞いてこなかった。そして俺自身、過去の経験が虐待に値するものだと自覚していなかった)
顔に書いてあるよ という言い回しがあるが、あながち単なる言葉遊び的なものではないと感じた。

俺の場合、過去の虐待経験から、鬱の症状が出ている、ということだった。


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【不思議】イレカワリ/HN:いくゆみ

イレカワリ/HN:いくゆみ


「あの噂、知ってるか?」

そう話をかけてきたのは佐藤という男だった。

学校内では情報屋と呼ばれるくらいに噂などに詳しい。

明るくてお調子者だが、その性格故か彼の元には情報が集まる。

バカそうに見えるがしっかりした男である。

「あの噂とは?」

私は当然の質問をする。

噂などには興味はないが、心当たりが何個かあった。

「学校に出る幽霊の話だよ。知ってるだろ?」

その話か。

最近、この学校に幽霊が出ると騒がれている。

テレビや漫画の影響か、幽霊くらいでは最近の子は騒いだりしないのだが…。

この幽霊は何とも厄介だとされている。

「知ってるが、情報は本当なのか?」

彼の情報を疑う訳ではないが、信じられないような事だった。

「ああ、イレカワリの情報は本当だと思う…」


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【心霊】取り憑かれた小原家の長男/HN:福しま

取り憑かれた小原家の長男/HN:福しま


鹿児島県に住んでいる叔父の話をします。

叔父は、親戚中でとても素行が悪く、自分の私利私欲の為なら、自分以外の人間の命や立場、人生を踏みにじることなど容易い人格で、

脅威を感じた叔母達も付き合いを控え、鹿児島県から他県へ引っ越した矢先の事、神奈川県に住んでいた叔母が亡くなりました。

叔母は生前、鹿児島県の叔父に『てつおあんさん(てつお兄さん)なんか大嫌い!!』と、心底嫌い、また憎んでおりましたから、長年の積年の恨みたるや想像をこえるものと思っております。

叔母が亡くなった1年後、その叔父の体に異変があり、あちこちの病院へ行きましたが、原因がわからず、

叔父は、祈祷師の元へお祓いへ行ってみたところ、亡くなった叔母が取り憑いており『てつあんさんが大嫌い許さない』と、しがみついていたそうです。

よくある話ですが、親戚の人間に本当に起こるなんて想像もつかず、祈祷師に何も素性を明かさなかったのに、叔母の名前や亡くなっていることを、言い当てたそうなので、見えない世界がすぐ側にあることを感じました。


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【不思議】そこにいる行方不明者/HN:いくゆみ

そこにいる行方不明者/HN:いくゆみ


小学生の頃の話だ。

「私のお父さん、行方不明なんだ」

私は友人の家に遊びに来ている。

いきなりのカミングアウトに驚いた。

驚いたが…。

あそこにいる寝そべっている中年のおじさんは誰なのだろう。

カチカチ

パソコンを操作する友人。

行方不明者リストなる警察のサイトが画面に出た。

そこには友人の父親の名前が確かに書かれている。

あれは存在しているのか、いないのか…。

聞く勇気はなかった。

存在していなければ幽霊だし、存在していれば…それはそれで怖い。

いるのに、いない扱いをされて行方不明という事になっているなど怖過ぎる。

「た、大変なんだね…早く見つかるといいね」

それ以外言うことがみつからなかった。


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【不思議】高校生/HN:0.血苺

高校生/HN:0.血苺


私もさ、まだ若いつもりだったんだけど…そうでもないなーって思うようになったよ、最近。

あのメジャーな漫画の『4部』の主人公の名前、“ワビスケ”なんて読んじゃってたし、例の海賊漫画のトナカイさんも、ツノがついた帽子かぶった仔グマ?って訊いて娘から怒られたしね。


私、バスで出勤しているでしょ?
途中で乗り継ぐんだけど、そこからいつも、高校生のカップルと一緒になるのね。
以前は、その子たちに会う度に苛ついてたのよ…特に女の子の方に。

『今日、雨だから混んでるね~…人がいっぱい居るのってキラ~イ!』

…とか、彼氏に鼻声で言うんだよ…厭ならてめえが降りろよ!って言いたくなったよ全く…あたしなら何言っても許されるとでも思ってんのかねー…あの歳頃の子は。

…だけどね、この前彼女が一人で居るところを見かけたのよ。彼氏が来るのを心細そうに待ってるの。ケータイ確認しながら、学生が通るたびに顔上げて。

その姿がなんだか妙に可愛くってさ…ああ、あの子本当に彼の事好きなんだなあって思って。あの舌っ足らずの言動も、ベタだけど精一杯の無邪気さアピールなんだろうね。

以来、二人を見ても大らかな心でいられるようになっちゃったんだよね。

女の子を見て苛つくのって、モロにオバさんの兆しだな…と思ってたんだけど、可愛いく思えちゃうのってどう思う?…私もしかしたら、もうおばあちゃんなんじゃないの!?


だって最近、矢鱈と昔の事を思い出すんだよ。これってヤバくない?



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