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【怪異】メイプル語り2-メイプルガタリニ-②/HN:こげ

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【怪異】メイプル語り2-メイプルガタリニ-①/HN:こげ

メイプル語り2-メイプルガタリニ-/HN:こげ


車の通りが絶えた国道…
雲に月が隠れ…民家の明かりはひとつもなく
辺りは漆黒の闇で満たされています。
ヘッドライトに映し出される枯草の海…
ここは関東某県にあります…ブラックバス釣りで有名な某沼…
私達が訪れたのは、もちろん魚釣りの為ではありません。
この沼の畔に建つドライブインの廃墟…
数年前から、ここで変死した老爺の霊が度々、
肝試しに訪れた人々によって目撃されていると聞き、
心霊スポット探検メンバー十人で二台の車に分乗してやって来ました。
国道脇に大きく開けた路側帯があったので、
そこへ車を停め、徒歩で廃墟へ目指すことにしました。

「おい、こっちだ!ここから入れそうだ!!」

道路脇は鉄条網が張り巡らされ立ち入りを禁じられていますが…
リーダーのA君が身体を横向きにすれば
なんとか潜り抜けられそうな途切れ目を見つけ、指をさしています。
立ち入り禁止を呼びかける看板の裏に入り口があるとは…
なんて皮肉なことでしょう。
懐中電灯を片手に私たちは敷地内へ足を踏み入れました。


私は心霊スポットと呼ばれる
各地で幽霊が出ると言われている場所を
休日などを利用して訪ねて廻ることを趣味としています。
ネットで知り合ったA君に
心霊スポット探検を数人の仲間とやってるから一緒にどう?
と誘われたのがきっかけです。
それから現在まで探検に同行して
数々の怪異と遭遇、恐怖に心臓を鷲掴みされ、
すくみ上がって満足に身体が動かない状態で
闇の中を半泣きになって逃げ回り
這々の体で車に辿り着いたこと数度…
遊園地などのアトラクションでは味わうことができない
保障も保険も安全装置もまるでない
全ては自己責任でギリギリのスリルを楽しむ
心霊スポット探検…
私は完全にはまっていました。



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【不思議】メイプル語り-メイプルガタリ-/HN:こげ

メイプル語り-メイプルガタリ-/HN:こげ


古くなったファンヒータから僅かに出る燃焼音…
自室で立てる一番大きな音
私はキーボードを叩く手を休め、液晶画面から目を離しました。
太ももにかかる重みと温み
見下ろすと私の膝上で丸くなり、
くうくうと寝息をたてている愛らしい生き物…
見れば自然と顔がほころんでしまう
つま先から背中へ向けて白から黄色、黄色からきつね色に染まっていくグラデーション
頭と背中にメイプルシロップを垂らしたようなこげ茶…
それは、まさにホットケーキ…
可愛いすぎて食べちゃいたくなる…
この子は、私が世界で一番愛してる息子…
いえ、息子と言いましたけど、
実は猫さんなのです。
名前は『メイプル』♪
普段は『メイちゃん』とか『プルプルちゃん』って呼んでます♪
こうやって私が夜遅くまでPCに向かっているとやってきて
膝の上に乗って寝てしまうのです。
ベッドでひとり寝ているのが寂しくなっちゃうみたい♪

「にぃ」

無防備に眠る姿が可愛すぎて、思わず手を伸ばし背中を撫でると
まるで赤ちゃんだった頃みたいな鳴き声をあげました。
起こしちゃったみたいです。
丸めた身体から顔を上げ、
澄んだエメラルドの瞳で私を見つめてきます。

「メイちゃん♪」

「にぃ」

人間の笑みを真似てなのか、
目を細めて口の端を吊り上げ小さな歯列を覗かせて…なにこの可愛さは!?
天使!こんなに可愛い子は天使ですよ絶対!!
頭を撫でると、メイちゃんは嬉しそうに喉を鳴らしました。
実はこの子には私にしか知らない不思議があるのです。
メイちゃんの身体と僅かにずれて重なる、もう一匹…
別の猫の姿があるのです。
模様から大きさ、姿かたちがメイちゃんと酷似する…
姿が透けた状態で重なって見えるんです。


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【怪異】言わな語り-イワナガタリ-①/HN:こげ

言わな語り-イワナガタリ-/HN:こげ


お盆に父方の実家へ家族で出掛けるのは毎年恒例の事でした。
祖父母の家は北関東の某県、東京に近い割りに山あり川あり
空には鳶や鷹が舞い
集落にはイノシシや狸など野生動物が普通に出没する
自然と人の営みの調和がとれた素敵なところです。

父は田んぼと畑だけで何もない退屈なところだと苦笑しますが
祖父母の家に滞在する数日を、私はとても楽しみにしていました。
三男の父と同じく、長男と次男も家を出て、隣の市に家を建てて住み暮らしているので
祖父と祖母の二人暮らし、
息子夫婦が孫を連れて帰ってくるのを楽しみにしながら
ご先祖様から受け継いだ土地、田畑を守っているのだそうです。

祖父母の家で食べるご飯も楽しみのひとつでした。
畑で丹精こめて育てた野菜の味は格別ですし、
そこに近くの山で捕れたイノシシや鹿のお肉、
清流で獲れた川魚や川えび、沢蟹などが加わって、
都会ではまず食べることの出来ない野趣溢るるご馳走が食卓に並ぶのです。
家では小食で親を心配させていた私ですが、
こちらでは食べすぎて、逆にそれを窘められてしまうくらいでした。

三歳上の兄…妙に大人びて話しかけるのも躊躇してしまうくらい超然とした兄…
その兄が祖父母の家では、近くに住む同年代の男の子達と泥だらけになって遊び、
清流での魚釣りやえびや蟹を獲ったり、川で泳いだり
夜明け前の山へ分け入り、カブトムシやクワガタムシを捕まえに行くほどの豹変ぶり…
あまりの変わりように私は目を白黒させていました。

私だって楽しみは食べること以外にちゃんとありましたよ。
祖母と畑に行ってお水を撒いたり、雑草を取ったり、野菜を収穫したり、
葉っぱや鬼灯で音を鳴らしたり、白粉花とか草花での遊び方を教えてもらったり
祖父が吊ってくれた蚊帳の中で祖父母が子供だった頃のお話を聞かせてもらいながら
眠るのも楽しみでした。

それから、街明かりの届かない山の頂で、
茣蓙を敷き、蚊取り線香を焚いて祖父母や家族と寝転び見上げた星空は
今でも鮮明に思い出されます。

夜空を埋める星々の煌き
古代人が星々の並びから人物や動物など…連想して名付けた星座達を指で辿り
流星が天の川や夏の大三角を幾度も横切る様を見ては歓声をあげて、
時間が経つのを忘れ見入ってました。


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【怪異】憑け物語り-ツケモノガタリ-①/HN:こげ

憑け物語り-ツケモノガタリ-/HN:こげ


土曜日、久しぶりに休日出勤無しのお休みです♪
お寝坊しようと思っていたのですが、
母に起こされて…いつも通りの起床時間と相成りました。
朝ごはんをいただいていると…床板が腐ってしまった物置の修理を命じられました。
け、計算づくで起こしましたねお母様…それにそういうのは父の担当じゃ…

「お父さんは天神様の境内掃除に行ったわよ!
 年頃なのに彼氏いないし、休日の朝から出掛ける気配ないし、
 安穏と生ぬるい環境に身を置き惰眠を貪ってるあんたが悪いんでしょ!」

「ぐぬぬぬぬぬ」

お母様…アムロだってガンダム乗らないときはボケーっとしてますけど…
脱走したり…ハロのメンテしたり…
ここずっと働きづめでやっと取れた土曜日のお休みですよ!?

「ジャージ着る!軍手はめる!大工道具持つ!はい、状況開始!!」

「鬼~!!」

何が悲しくて朝から年頃の娘がジャージ着て軍手はめて大工仕事なんか…
手回し良く…というより父がやる気満々だったみたいで、
床板を張り替える木材とか全て揃ってるじゃないですか…
ドナドナを歌いながら作業に掛かりました。
まず腐った床板を取り除く作業から…

「きゃああ!!」

剥がした板の向こう側で…猫さんがお亡くなりになられていました。
カピカピ乾いた状態で…ミ、ミイラ化されてらっしゃいます…

「どうしたの?女の子みたいな声だして…騒々しい子ね」

ごめんなさい…これでも女の子なんですけど私…

「お母さん!ね、猫さんが死んでる!!」

「そりゃ、猫は永遠の命を持っている訳じゃないから普通に死ぬわね」

そういう事じゃなくって…

「死んでるのですが…」

「物置の修繕担当責任者はあなた、そこで起こったことを処理するのもあなた」

「…お塩とお米とお酒とお線香をお願いしますお母様…」

「それくらいはして差し上げましょう」

「あ、ありがとうございますお母様…」

なんか泣きそうです私…
スコップでお庭の隅…椿が植えられているすぐ横に穴を掘り、
あまり御遺体を崩さないよう丁寧にちりとりと箒で掬い…運びました。
できるだけ生前のお姿のまま埋めてあげたいです。
干乾びた前足と後ろ足の間にちいさな毛の塊が四つ見えました。

「あ、ああああああ…」

手が震えて…視界が…涙でぼやけて…
子猫だったものでしょう…
たぶん、子猫を産んだまでは良かったけど…産後の肥立ちが悪く…
動けなくなったお母さんが亡くなって…お母さん無しじゃ生きてはいけない子猫が…

「ごめんね…生きてる時に気づいてあげられれば…」

毛と骨だけになってしまった猫の親子…
遺体の上に土を被せて小さなお墓を作り、
母が持ってきてくれた塩と米とお酒を撒いて、
お水と、お線香を供えました。

「大した供養も出来ないけどごめんね、許してね」

私はお墓に手を合わせ、猫さん親子の冥福を祈りました。





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【怪異】恋痕語りーレンコンガタリー①/HN:こげ

恋痕語りーレンコンガタリー/HN:こげ


私は心霊スポットと呼ばれる
各地で幽霊が出ると言われている場所を
休日などを利用して訪ねて廻ることを趣味としています。
ネットで知り合ったA君に
心霊スポット探検を数人の仲間とやってるから一緒にどう?
と誘われたのがきっかけです。
それから現在まで探検に同行して
数々の怪異と遭遇、恐怖に心臓を鷲掴みされ、
すくみ上がって満足に身体が動かない状態で
闇の中を半泣きになって逃げ回り
這々の体で車に辿り着いたこと数度…
遊園地などのアトラクションでは味わうことができない
保障も保険も安全装置もまるでない
全ては自己責任でギリギリのスリルを楽しむ
心霊スポット探検…
私は完全にはまっていました。



その夜は屋内メイン…廃工場と廃レストランをこなし
三つ目…本日、最後の心霊スポット、
某県某市にあります
巨大分譲住宅地からわずかに離れた木立の中に威容を見せる
廃アパートへやってきました。

ここは部屋で首を吊り自殺を遂げた方が霊となって現れるそうで
入居者や、隣室に住む方が夜な夜な恐ろしい体験をして、
恐怖に耐え切れなくなって部屋を出て行く…
次の入居者も、またその次の入居者も
霊を目撃し、恐ろしい体験をして出て行く…
その体験は噂となって広まり
アパートから次々と人が去り、
新たな入居者を得られず、
潰れたのだと聞いています。

「アパートは狭いし、全員で行けば10分ほどで終わってしまうので
 今回は一人ずつ出発していき十分間隔で次の人間を送り出す
 『肝試し』ルールを適用する」

今回の参加者は5人なので一時間弱で探索が終わる計算です。
リーダー格のA君が最後になり
トップバッターはB君、
その次が私で、C君、D君の順番でアパートを廻ることになりました。


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【怪異】終間遺語りーシュウマイガタリー①/HN:こげ

終間遺語りーシュウマイガタリー/HN:こげ


今まで気がつかなかったのですが
私達心霊スポット探検チームメンバーが足繁く通うおもちゃ屋さんから
そう遠く離れていない絶賛営業中の小学校が心霊スポットとして近隣で有名だったのです。
いやもうびっくりですよ
校庭のバスケットコートを使って3on3したり、プールで遊んだりしたことあるのですから。

「これは是非、探検せねばならんのである!!」

どこかの公国の眉無し総帥みたいなセリフを
チームリーダーのA君がのたまいました。

『のである!』×3

「のである?」

心霊スポット探検を趣味にしている私達が、
心霊スポットにいながら、そこが心霊スポットということに気が付かなかったなんて…
名誉とか存在意義とか沽券とかプライドに係わる、
由々しき問題…
早速、私達は手分けして小学校に関する情報収集をすることにしました。

「ええと…」

調べるまでも無く…
おもちゃ屋さんに来る常連のお客さん、小学校の近くにある中華料理店のおかみさんと店員さん…
知り合いの方々…小学校に起きる怪異のこと…ご存知だったみたいです。
あっさりとお話を聞くことができました。
それによりますと

・校舎と校舎の間にある中庭で、頻繁に火の玉が目撃される
・近所に住む人が道路側に面した校舎の一階廊下をあるく人影をよく見かける
・校舎からプールに向かう渡り廊下をふらふらと歩く半分透けた男性がいる
・校舎の屋上から見下ろす人影
・真っ黒い人間のシルエットみたいなものに追いかけられた
・バスケットコートで人の笑い声や激しく動きまわる人影、ボールをつく音が聞こえる
・夏の深夜にプールで激しい水音や嬌声が聞こえる

小学校の敷地全域に渡って目撃されてるみたいですね。
最後のふたつは…ご、ごめんなさい…それ…たぶん、私達です…

「こんなところでぐだぐだ駄べっているくらいなら
 今から行ってきたらどうだ?」

週末のおもちゃ屋さんの作業場を借りて小学校探検の打ち合わせをしているところへ、
電動ガンのメンテを終えた店長が話に加わってきました。
 
「あんまり慣れた場所の割りに、俺達が全然気が付かなかったので
 慎重にならざるを得ないと思いましてね」

「幽霊程度ならいいのですが…気配の消し方が上手い物の怪相手となると…」

「場所が街中ですからね、以前みたいな大物相手に総力戦やらかして大騒ぎになり
 付近の住人に通報されるのもまた、厄介」

そうなんですよね。藪つついて大蛇を出し…始末に困って放置したまま逃走という…
心がずきずき痛む過去の記憶が…あんまり遠くない過去の記憶が…
火の玉や人影くらい密度が薄そうなのなら…今まで気がついてもおかしくないのに
私達の前には一度も姿を現さないというのは…どうも腑に落ちません。

「それなら下見って言うことで行ってきたらどうかしら?」

私の背後から艶のある女性の声…
コーヒーの入ったマグカップをトレイに乗せ、現れたのは店長の奥さんでした。
三十代半ばのすっごい美人さんです♪


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