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【怪異】BAR物語ーバーモノガタリー①/HN:こげ

BAR物語ーバーモノガタリー/HN:こげ


私は心霊スポットと呼ばれる
各地で幽霊が出ると言われている場所を
休日などを利用して訪ねて廻ることを趣味としています。
ネットで知り合った天之津君から、
心霊スポット探検を数人の仲間とやってるから一緒にどう?
と誘われたのがきっかけです。
それから現在まで探検に同行して
数々の怪異と遭遇、恐怖に心臓を鷲掴みされ、
すくみ上がって満足に身体が動かない状態で
闇の中を半泣きになって逃げ回り
這々の体で車に辿り着いたこと数度…
遊園地などのアトラクションでは味わうことができない
保障も保険も安全装置もまるでない
全ては自己責任でギリギリのスリルを楽しむ
心霊スポット探検…
私は完全にはまっていましたが…
今回はスポット以外でのお話です。



重い扉を開けると、程好く明るさを抑えた店内…
カウンターの向こうから初老のバーテンダーさんが出迎えてくれます。
この隠れ家的な独特の雰囲気…大好きなんですよね。
若いバーテンダーさんにコートを預けてカウンターチェアへ腰を下ろします。
白いものが混じる総髪を後ろへ撫でつけ、
バーコートを華麗に着こなすバーテンダーさんの後ろ、
ウイスキーやリキュール類のボトルがずらりと並んだバックバーは埃ひとつなく清潔…
時間的に早いのでしょうか、店内にお客さんの姿はありません。
いつも、会社の上司や同僚と一緒に来るのですが、
今夜は私一人…
駅前からわずかに入った路地…雑居ビルの掘り下げになった階段を下りた突き当りに、
出入り口となるドアを見つけることができます。
目立たぬよう、ひっそりと佇むこのお店…
私のお気に入り。
金曜日の夜、実は友人から紹介された男性と食事をしてきての帰り道…
ちょっとだけ、お酒が飲みたいなと、
立ち寄った訳なのです。

「ブルームーンをお願いします」

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【怪異】BAR物語ーバーモノガタリー②/HN:こげ

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【怪異】二代目 マモル①/HN:ロビンM

二代目 マモル/HN:ロビンM


カラン…

カラン…

カランカラン…

カラン…カラン、カラン、カランカランカランカランカランカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラ… ポテン…

『 あーだめだ!やっぱりうまく回れないなぁ(´Д` )/ よし!もう一回だ!』

カランカランカランカランカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラ… ポテン…

『 くそ!ダメだ!どうしてもこのスピードに足がついていかない!もっと練習が必要だな…んっ?うわ!!』

ポテン…

『 び、びっくりさせんじゃねぇよロビン!!∑(゚Д゚)/ハァハァ… いきなりドアップの顔近付けやがってよ!』

カサカサカサカサ

『 あー落ち着く…やっぱ穴ん中が一番落ち着くわ!ふぅ…しかしロビンの野郎だらしない顔してやがったなぁw 僕を見る時の顔!ププw』








『 ふぁー良く寝たムニャムニャ…(*_*)/ 腹へったな飯、飯、』

カサカサカサカサ

『 あ!!くそ!ロビンの野郎ヒマワリの種入れてくれてねぇじゃんかバッキャロー!!Σ(゚д゚lll)んっ?あいつスマホ片手にニヤニヤしやがって何する気だ?えっ?嘘!パンツ脱いで何してんだあいつ!!!変なモン見せんじゃねぇよ馬鹿ちん!!』


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【怪異】二代目 マモル②/HN:ロビンM

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【怪異】みさき荘/HN:ロビンM

みさき荘/HN:ロビンM


俺が小学六年の時に、場所は忘れたが家族全員揃って海水浴に出かけたんだ。

一泊の予定で泊まった民宿の名は今でもはっきりと憶えている。

宿名を「みさき荘」といった。

古い建物だ。

いくらシーズン中で部屋が取れないとはいえ、こんな何十年前から建っているのか分からないボロい民宿に決めるとは、さすがに俺の親父だなと今になって思う。まあ、ペットOKの宿がそこしか無かったのかも知れないが。

しかも思い立ったら即行動という親父の計画が裏目に出たのか、その日の海は大荒れでとても泳ぎに出れる波では無かった。

さすがは俺の親父だ。

「 あーあ、もう最低!!」

窓から見える高波に癇を発し、妹の美菜が拗ねてブラウン管テレビのチャンネルを回した。

ガチャガチャガチャガチャ

『 あーーー(´Д` )!いくーーー!!』

なんという事か、突然俺達家族の目の前で、裸の男女が繰り広げる18禁映像が残酷にも鮮明に移し出されたのだ。

『 あーーー(´Д` ) あ、あ、あ、いく、いく、いっくーーー!!!』

チャンネルを回していた美菜の右手はショックの余りカタカタと震え出し、目を見開き、大きな口を開けたままで固まってしまった。

無理も無い。

小学校に上がったばかりの純真無垢でいたいけな少女が、目の前で繰り広げられるこんな卑猥な映像に耐えられる訳もない事はあのジミー大西氏でも分かる筈だ。

しかし有料チャンネルの筈が一体何故…? 一つの疑問が残る。

恐らく前の宿泊客が金を入れたまま帰ったのか、単にテレビの故障なのかは残念ながら今もって解けない謎だ。


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【怪異】冬コ●とお泊りと困った人達①/HN:こげ

冬コ●とお泊りと困った人達/HN:こげ


年も押し詰まった某日、
早朝から『ビッ●サイト』で行われる冬季同人誌即売会…
通称『冬●ミ』へ友人三人と出掛けました。
なぜ『冬●ミ』へ?
と、尋ねられましたら…
業(ごう)…と、言えば良いのでしょうか
性(さが)と申しましょうか…
私達四人が共通して持つ、
特殊で公には言葉に出来ない趣味…
二次元三次元老若…ナマモノ可否問わず、
男性同士の恋愛を記録した書籍、映像、ゲーム等を蒐集すること…
極寒の中…この日を待ち焦がれ渇望し逸る猛る気持ちを押し殺し、
早朝から入場する為に並び、
入場が適えば主攻戦闘区画である大手へ並び、返す刀で企業ブースに並び、
搦め手のトイレでまた並び…また列に並ぶ…並んで並んで買い漁る!!
己の願望を満たすため…
わずか五尺の体躯に闘志を燃やし
馬手にお財布、弓手にスケッチブック…
遠からん物には幟旗を眺め、近かくばサンプルを手に取り目にも見よ!

「………」

ええと、
欲しい『ブツ』は午後二時には全て手に入れまして…ええと
素晴らしいお宝を手に入れたらその日の内に、
誰にも邪魔されず、その作品世界へどっぷりと浸りたいじゃないですか。
それで、親友ユズキのアパートへみんなでお泊りなのです。
年末で忙しい時でしたが、半年前から母に外泊の許可を戴いておりまして、
本日目出度く、家事や雑務から解放されて、
一日を趣味だけの為に費やせるのでありました♪

ああ、なんと禁忌と倒錯と退廃と恍惚に満ちた至福の時間…
声に出して読みたい衝動に何度駆られたことでしょう。

今回のコレ!これすごい!BLだけに掘り出し物!!
薄い本なのに中身の濃いこと!
待ってました!ガー●ズ&パン●ァーの男体化ですよ!?
それゆけ!ぼくらの男色道!!ですよ♪
『BL&パンツァー!!』
主人公みほ(♂)の転校先で紡がれる友情と愛!そして、実の兄弟が繰り広げる愛憎…
コレ描いた人、天才ですよ!!
男体化されたキャラクターの下半身にそそり立つ戦車砲!
弟君(みほ)が兄君(まほ)を下克上…ああ!詳しく書くと大変なので抽象的に…しますね…
タイガー戦車の弱点であります後部装甲を背後から4号戦車F2の75mm Kw.K.40砲で
ガンガン貫きながら88mm Kwk36L/56砲をごしごし扱いちゃってますよ!!
きゃああああああああああ!
目とかいろんなところが潤みっぱなしです!
もっと深く…深く腐海へ潜らねば…だって、801ダイバーですから私達!!


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【怪異】憑依、麗子OF THE DEAD/HN:ロビンM

憑依、麗子OF THE DEAD/HN:ロビンM


今夜は月が綺麗だ。

昼間の茹だる様な暑さがまるで嘘だったかの様に、この山の高台はヒンヤリとして解放的で涼しい。

俺は自宅から車で三十分程離れたとある外人墓地にいた。海に面しているせいか、潮の香りが混じる突風が時折ザワザワと周りの木々をしならせながら、この異様な雰囲気を更に盛り上げてくれている。

「やべ、充電20%きってんな…」

パシャリ!

目下に広がる綺麗な夜景を写真に数枚収めた後、俺は心の中で軽く覚悟を決めた。

振り返るとやはり先程と同じ光景…

俺の愛車クラウンの中で怯える香織と龍。

麗子はといえば長い黒髪を振り回しながら、ロックされたドアをこじ開けようとバンバン車体を叩いたり、何語か分からない言葉で喚きながらノブをガチャガチャさせている。

怖い…正直…

突如、豹変してしまった麗子。

原因は分かっている。

外人墓地に「出る」と云う噂を聞いた俺達は、真夏の深夜にわざわざこんな所まで肝試しに来たんだ。

しかし車で周辺を軽く見て回ったものの、比較的街灯の多いこの墓地は洋式の四角い墓石がただ規則正しく並んでいるだけで、これといった異変も怪現象も起こらなかった。

すると苛ついた龍が、事もあろうにその墓石の中の一つに中指をおったてながらジョロジョロと小便を引っ掛けてしまったんだ。


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【怪異】こども/HN:やまっち妻

こども/HN:やまっち妻


夫やまっちは今でこそハクション大魔王激似ですが、小学生の時は、アルバムを見たところ、誘拐したくなる程の美少年でした(インドの王子様みたい)。

勉強、運動、給食苦手。絵は上手。女子には可愛がられる、なんか、男子をイラッとさせる存在だったようです。

やまっちはある日男児連中にトンネルに入れられました。「おんなが助けてくれるけん」

死にそうな気持ちの時、壁から「はりついとったらええけん」老人の声。体が確かに アイロンプリントのように岩に染み入ったそうです。

列車が通過。直後体は元通り立体。夫は平気。

いじめっこの一人が笑いながら様子を見に来た時、やまっちが死んでいないことにビビってたそうです。


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【怪異】 盆の湖畔①/HN:こげ

盆の湖畔/HN:こげ


十年以上も昔の話となる。
会社の先輩であるAさんと中学以来の友人Bと俺の三人で盆休みを使って
北海道旅行へと出かけた。
車一台、バイク一台…むさ苦しい野郎だけでの貧乏旅行…
それでも、素晴らしいものになるだろうと
胸をはずませてた訳だったのだが…
上陸以来、立て続けに起こる怪異に戦慄した俺達は
畏怖の意味を込めて『北海道』を『北怪道』と呼ぶようになっていた。





美幌峠の展望台にてAさんと再会を果たし、
今夜の宿営地となる屈斜路湖畔へ向かった。
しかし、残念なことに予定していた
スコップで地面を掘ると温泉が湧き出るという砂湯キャンプ場が…
俺達が到着した頃には、家族でアウトドアを満喫しにきた道民達によって…
テントで埋め尽くされていた。
時間は午後3時を過ぎている。
湖周辺にあるキャンプ場も全て満員状態…
俺達に残されていたのは…道路を挟んだボート乗り場の反対側…
林を切り開いたような空き地だけだった。

立地的に見て、冬場にボートを陸揚げする為に、確保された土地だろうか…
三方を木立に囲まれているから風に強いし、テントを十張は楽に設営できる広さもある。
地面も平坦で、ペグを打ち込むに最適な固さだ。
さっそく、車から荷物を下ろして野営の準備に取り掛かる。
Aさんは一人用のテントをせっかく持ってきたのだから
今夜はそっちで寝たいと言い出す。
別に良いとは思うのだが…
問題は…俺達だけでこんな場所に野営となれば…熊が一番怖い。
華奢な人間など前脚の一振りで全てが終わってしまう。
そこで、林へ5mほど入った辺りにロープを張り巡らせて鳴子を仕掛けることにした。
テントに近づくものが触れたら大きな音を出して知らせるものだ。
また、車とバイクでテントの二方向にバリケードを築く。
それから錆びたマチェット(山刀)をテントの四方…地面に突き刺した。
動物は金属臭を嫌うので熊除けに使える。
火薬の臭いも熊は嫌がるからと花火(ドラゴン)もテントに持ち込む。
夜は二時間交代で歩哨を立てて周囲を警戒した方が良いかもしれないな。
三毛別羆事件の二の舞だけは御免だ。
念の為に、廃墟で手に入れたアイヌ刀もテントに入れておく。


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【怪異】 盆の湖畔②/HN:こげ

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【怪異】中2病/HN:やまっち妻

中2病/HN:やまっち妻


私は中2の時、男子生徒達から壮絶なイジメにあっていて未だに「あいつら、許さん」と思います。

こじらせて永い中2病。

こないだビジネス街でかつてのイジメ中心人物の一人が、パリッとしたスーツ姿で、偉いさんぽい人々と歩いている所を見ました。

「ちっ!」と思いながらも無視したら、むこうが私に気付き、いきなり

「アーホアーホブースブース学校来るな!」

と跳び跳ね始め。偉いさん達から押さえられていました。


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【怪異】盆の原野/HN:こげ

盆の原野/HN:こげ


十年以上も昔の話となる。
会社の先輩であるAさんと中学以来の友人Bと俺の三人で
盆休みを利用し、北海道旅行へと出掛けた。
車一台、バイク一台
たとえ、苦しい野郎だけであろうとも
たとえ、貧乏であろうとも
素晴らしい旅になると
胸をはずませていた訳だったのだが…
上陸以来、立て続けに起こる怪異に戦慄した俺達は
畏怖の意味を込めて『北海道』を『北怪道』と呼ぶようになっていた。




屈斜路湖目指してサロマ湖畔を出発した俺達、
サロマ湖の南岸沿いに網走へ向かっていたはずだったのだが…
気が付けば昨日、湧別へ向かう途中に通った遠軽にいた。
そして、後ろからバイクでついてきてる筈のAさんがいない。
Bに運転を任せて俺は助手席で寝てたから気付かなかった。

「美幌峠の展望台を待ち合わせ場所に設定してるから、まぁ大丈夫だろう」

「このまま南下して安国で国道333号線に乗れば美幌町へ行けるぞ」

「網走経由とそれほど距離も変わらないか…こっちは山道だが、それで行こう」

燃料も補給したばかりだから余裕もあった。
それから、北海道へ来て…俺達の距離感覚はおかしくなっていた。
2、30kmならほんのちょっと…
本州であれば100Kmなんて地平線の彼方なのだが、
北海道は1時間もかからずに行けてしまう。
道幅も広く本州の二車線分くらいあり、
急カーブ注意の標識があってもほとんど減速する必要がない。
最初は本土の峠道と同じ感覚でコーナーを進入する手前で減速し、
ヘアピンに備えたのだが…ゆるいゆるい。
進入で速度オーバーのミスを犯しても、路肩も広く確保されているので
難なくコーナーを脱出する事ができた。
逆に、信号が少なく長い直線の道を走っている方が疲れるし、眠くなってヤバい。
思ってた以上にBと運転の交代は頻繁に行う。


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【怪異】盆のオホーツク海/HN:こげ

盆のオホーツク海/HN:こげ


十年以上も昔の話となる。
会社の先輩であるAさんと中学以来の友人Bと俺の三人で盆休みを使って
北海道旅行へと出かけた。
車一台、バイク一台…むさ苦しい野郎だけの貧乏旅行…
それでも、素晴らしいものになるだろうと
胸をはずませてた訳だったのだが…
上陸以来、立て続けに起こる怪異に戦慄した俺達は
畏怖の意味を込めて『北海道』を『北怪道』と呼ぶようになっていた。




俺達は予定の一日遅れでオホーツク海にやって来た。
前日、美瑛町にある幻と言われる青い湖を見に行き、
その帰り…道に迷ってどこぞと知れぬ廃墟で一夜を過す事となった。
朝、なんとか美瑛町中心部まで戻れて旅を再開。
まず、旭川市へ向った。
それから国道39号線と333号線で石狩川、湧別川に沿って東へ走り、
Bと運転を交代しながら大雪山とチトカニウシ山の間を抜け、
遠軽から国道242号線で北上…
そしてついに、湧別町にあるサロマ湖西岸、砂嘴にあるキャンプ場へ辿り着いた。
長かった。
本来ならば旭川ラーメンを食し、層雲峡に立ち寄り温泉に浸かる筈だったが
廃墟を出て美瑛まで戻るまでに時間を浪費した為、そんな余裕は無かった。
今は風呂入って飯食って酒飲んで寝たい…それだけだ。
疲れた。

昨夜、青い湖からの帰り道…
俺達はパーフェクトと言うかエクセレントと言うか完全に迷ってしまった。
日が落ちて、周囲は真っ暗闇…
目印などない原野な上に、自分のいる場所すら分からず地図も頼れない。
うかつに動くこともできず、
どこかで朝になるのを待つしかないと泊まる場所を探した訳だが…
見つけたのは農場らしき廃屋…
熊に怯えて道端にテントよりは数倍マシと諦め、
そこで一夜を過した。
さすが廃墟だ。
そこでまた、怪異に見舞われた。
ただし、俺のみ…


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【怪異】年越し語り-トシコシガタリ-/HN:こげ

年越し語り-トシコシガタリ-/HN:こげ


私は心霊スポットと呼ばれる
各地で幽霊が出ると言われている場所を
休日などを利用して訪ねて廻ることを趣味としています。
ネットで知り合ったA君に
心霊スポット探検を数人の仲間とやってるから一緒にどう?
と誘われたのがきっかけです。
それから現在まで探検に同行して
数々の怪異と遭遇、恐怖に心臓を鷲掴みされ、
すくみ上がって満足に身体が動かない状態で
闇の中を半泣きになって逃げ回り
這々の体で車に辿り着いたこと数度…
遊園地などのアトラクションでは味わうことができない
保障も保険も安全装置もまるでない
全ては自己責任でギリギリのスリルを楽しむ
心霊スポット探検…
私は完全にはまっていましたが…

今夜は大晦日…心霊スポット探検はお休みで
二年参りに行くために私はD君のアパートにお邪魔していました。
あ、私だけじゃないですよ
もちろん、A君をはじめとする心霊スポット探検の主要メンバーの5人でです。
あの『二次元三次元の区別無く私の×××は許しはしない』と豪語する
変態と二人っきりなんてあるはずないじゃないですか。
貞操の危機どころか二度と戻れない境地へ堕とされてしまいますよ!


出掛けるにはまだ時間がありますしで
A君達はテレビを見ながら麻雀をしています。
うーん、麻雀といいますか…
麻雀が出てくる漫画やアニメ、映画の名シーン?迷シーンの再現ごっこ?


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【怪異】盆の幻湖/HN:こげ

盆の幻湖/HN:こげ


十年以上も昔の話となる。
会社の先輩であるAさんと中学以来の友人Bと俺の三人で盆休みを使って
北海道旅行へと出かけた。
車一台、バイク一台…むさ苦しい野郎だけの貧乏旅行…
それでも、素晴らしいものになるだろうと
胸をはずませてた訳だったのだが…
上陸以来、立て続けに起こる怪異に戦慄した俺達は
畏怖の意味を込めて『北海道』を『北怪道』と呼ぶようになっていた。



富良野を後にした俺達一行…
美瑛町内に入って間もなく一軒の飯屋へ飛び込んだ。
怪異に遭遇し、その為に寝坊して…まだ、朝飯を食ってない。
田舎の道路脇でよく見かける果物の即売所に毛が生えた程度の粗末な木造建築。
店先には『名物天然舞茸』『新鮮山菜』なんて幟が立っている。
店主からお勧めだよと言われて舞茸丼と山菜うどんを注文したが…
天然の舞茸って今が旬なのか?北海道にしたって…なんか早すぎでは!?
栽培物だ…絶対に栽培だ!ホ●トとかそんな奴だ!
絶対!騙されてるぞ俺達!!
しかし、すでに頼んでしまった…もう、後の祭り…
茸を焼く匂いが漂ってきてるし…

そこへ小柄な老婆が一人、椅子をえっちらおっちら抱えてやって来て
俺達のいるテーブルの横、お誕生日席に着いた。
この店を営む老夫婦の片割れ。
退屈だったんだろうな、恰好の話し相手を見つけたとにこにこ顔だ。
飯が来るまでこの老婆の話を聞くことにした。
いや、カウンターの向こうから…調理中の爺さんまでが話しに加わった。
夫婦して喋ること喋ること。
それで、なにかこの町に面白い場所はないかと訊ねてみたところ、
白樺の森の中に青い水を湛える幻の湖があると教えてくれた。

『日本本土から海峡を隔てて広がる北海道の奥地には
 未だ人が足を踏み入れたことのない原野が広がっている!
 その、北海道のほぼ中央!
 石狩国上川郡にある
 近隣の富良野と共に北海道観光地の代表とされる
 風光明媚な美瑛町の山奥に幻の青き湖は実在した!!』


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【怪奇】僕が僕であるために

僕が僕であるために


「盛況のようだな」

「予想を遥かに超えてます。これ程とは」

H刑務所の敷地内、一般の出入りが許されているエリアに、受刑者オリジナルの作品を販売する店【昇華堂】がある。
犯罪者の殆んどが貧しくて被害者への償いもままならない。しかし自らを反省し、謝罪の思いを何とか形にしたいと望む受刑者も多かった。【昇華堂】はいわば、被害者支援事業の一環として昨年オープンした店なのである。

「人喰い佐山の、読みました?」

「あの手記は確かに面白い。しかし被害者家族はどう思うかな?金の問題じゃないだろ」

「そこはまあ複雑ですが、断わったという話は耳にしておりませんので、貰わないよりは貰った方がまだマシという事なんでしょう。どっちにせよ娘さんが戻って来るわけじゃないですし」

「けどな、どこが美味かったとか不味かったとか……調理法まで事細かく……いくら年齢制限設けたからって一旦街に出りゃ古本屋にも出回るだろうし、模倣する奴が出て来たら厄介だぞ?」

「それは、今後の課題ですね」

「室井俊雄の作品、ネットで見たよ」

「彼の作品は海外でも注目されてまして、オークションなら五百万は下らないだろう、なんて話もあります。実際、室井の絵は言い値で売れます。前回の百万だって安過ぎたと思ってます」

「連続猟奇殺人鬼の描く聖母マリアか……」

「あれは傑作でした。崇高としか言い様がない。ただ、画伯としての室井は九つある人格の一つに過ぎませんからね。滅多に姿を現さない。だから出品が極端に少ない。ま、それも高値の要因なんですけど。あの~参事、今日は室井画伯に会いに来たんでしょ?」

「画伯といっても猫なんだろ?多重人格説はそこで既に破綻してる。人格じゃないだろうが。それに、猫が何で聖母マリアを知ってる?油絵をどこで習ったんだ?」

「さあ、私に聞かれましても……確かに、猫らしいのは鳴き声と四つ足歩行くらいで絵筆持ったりしてますもんね。変な握り方ですけど」

「今日は通訳の女いるの?写真でしか知らないんだが」

「朝から室井に付きっきりです。画伯が集中し出すと空腹も感じなくなるらしくて最近は看護士の代わりですね。普段もカメラ監視しながら待機してるんですよ。ニャーと鳴けばすぐ行けるように」


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【怪異】麗子/HN:ロビンM

麗子/HN:ロビンM


ある晩、麗子を助手席に乗せて国道を走っていると、少し先の交差点を指差して「あっ!」と声をあげた。

目線の先を見ると、中央分離帯の切れ目に生花が幾つも供えてあるのが見える。

「ここに来るのも随分と久しぶりだな…」

俺の言葉をスルーした麗子は、目を見開いて「今の見た?!」と俺の手を強く握ってきた。

麗子曰く、生花の傍に髪の長い裸の女が泣きながら突っ立っていたと言う。

そしてまだ臍の緒が繋がったままの赤ん坊を抱いていたと…

「お前、あんな一瞬でそこまで見えるか普通? 嘘つくなよw!」

と、嗜めた瞬間「ガコッ!!」っと凄い音がして突然左のサイドミラーが変な方向へと折れ曲がった。

バン!! バン!!バンバン!!バンバン!!バンバンバン!!

続いて、車体のありとあらゆる場所から沢山の手で平手打ちされた様な嫌な音が車内に響いた。

慌てた俺は急ブレーキを踏んだ。

幸い深夜で後続車も無かった為、追突事故は免れたが、路面にはクッキリとスピンしたタイヤの後が残った筈だ。

とにかく借り物の車が心配になった俺は慌てて運転席のドアを開け、車を一周して見て周った。

すると左右共々、黒いヘドロ状のヌメヌメとした汚れが、折れ曲がったミラーから後ろのリアフェンダーにかけて手で引き伸ばしたかの様にびっちりと付着していた。


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【怪異】光枝/HN:ロビンM

光枝/HN:ロビンM


光枝は今日もとある繁華街の一角にある、大きな交差点に立っていた。

もうかれこれ此処に立ち続けて一年程にはなるだろうか? 朝、昼、晩と一時も休む事無く、道行く人々の顔を一人一人念入りにチェックする。

朝の忙しい時間等は、この交差点を数千の数が行き過ぎる為、絶対に見逃さないようにと光枝は奥歯を噛み締め、目をギラギラと見開き集中している。

始めの内は遠慮して信号機の足下から監視していたが、日を追う事に大胆になり、今では終始クロスする横断歩道の真ん中に立っている。

なので時には、散歩中の犬(パグ犬)に吠えられたり、猫が集まって来たり、ヨボヨボの婆さんに拝まれる事も屡々。

雨にも風にも嵐にも負けず、決して彼女はその場所から離れようとはしない。

何の為にだって?

彼女は「自分」を殺した髭の男を探しているのだ。


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【怪異】殲滅②/HN:ゼロサム

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